サプリメント最前線

MRPを使ってみよう!-Part 12

MRPを使ってみよう!-Part 12

MRPに含まれるミネラル、今回は「亜鉛」について紹介していきます。前回の記事で、アメリカのアメフト選手を対象にした調査ではマグネシウムの不足が見られたと書きましたが、実は亜鉛も同様に不足していたと報告されています。
亜鉛は肉類に多く含まれますので、日常的に肉類を多く食するアメリカで不足していたということは、日本人ならなおさら不足しやすいということになります。また発汗によって失われやすいということもあり、特に夏季には不足しないように心がけたいミネラルでもあります。
では、亜鉛の働きについて列記していきましょう。

● 亜鉛の働き
1.ホルモンの材料になる
筋肉を発達させていくために必要なホルモンといえば、男性ホルモンのテストステロンや成長ホルモン、インスリンなどが挙げられますが、これらは全て亜鉛がないと作ることができません。マグネシウムと同様、亜鉛は筋発達のキーとなるミネラルなのです。

2.正常なDNAをつくるのに必要となる
細胞分裂の際にはDNAが正常にコピーされなければなりません。そしてDNAをコピーするために必要となる酵素や転写活性タンパク質を作るときに、亜鉛が必要とされるのです。 亜鉛が不足しているとDNAが正常にコピーされず、細胞分裂がうまくいきません。すると筋肉を含む体内のさまざまな器官に悪影響が出てきたり、悪くするとガンを引き起こしたりする可能性も出てくるのです。

3.活性酸素を除去し、免疫機能を増強してくれる
特に運動によって発生しやすい活性酸素に、「スーパーオキサイド」というものがあります。体内ではこれを除去するためにSODという酵素を作り出しているのですが、このSODを合成するときに亜鉛が必要とされるのです。
また最近の報告によれば、亜鉛は免疫反応において重要な情報伝達物質となっているということが判明しました。ハードにトレーニングしていると活性酸素も発生しやすいし、免疫も低下しやすいもの。しかし亜鉛を摂取することで、これを防御することができるのです。

ほかにも味覚障害の改善や胃潰瘍、ニキビなどに効果が認められており、風邪の症状を軽くしてくれることも知られています。

● 適切な摂取量・摂取方法は?
基本的に非常に安全なミネラルである亜鉛ですが、「銅」の吸収を邪魔してしまうという欠点があります。だいたい「亜鉛:銅=10~15:1」くらいに割合で摂取しておけば大丈夫ですが、銅だけをサプリメントなどで摂取することはあまりありませんので、非常識な大量摂取は避けたほうが良いでしょう。
効果が認められ、安全性にも問題がない摂取量となると、一日にだいたい30mg程度が推奨されます。ただし既に亜鉛が不足していて味覚障害などがある場合は、一日100mg程度を数ヶ月は摂取する必要があります。
食物から摂取する場合、前述のとおり肉類に多く含まれますが、他には卵や牡蠣、ナッツ類などにも含まれます。
なお食物繊維は亜鉛に限らず、ミネラルの吸収を妨げてしまいますので、繊維質の多い食事をしている場合は、特にサプリメントで補うようにしたほうが良いでしょう。

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