サプリメント最前線

脂肪を燃やす脂肪 「CLA」

脂肪を燃やす脂肪 「CLA」

ダイエットのために脂肪を摂取する。なんだか矛盾しているようですが、実は「体脂肪を減らす脂肪」というものが存在するのです。その名もCLA。今回はCLAについて詳しく紹介していきましょう。

CLA(Conjugated Linoleic Acid)は日本語では「共役(きょうえき)リノール酸」と呼ばれるもので、特にヒマワリ油に多く含まれています。食物では乳製品やカンガルーの肉、卵などに少量が含まれます。アメリカではこれらの食物からのCLA摂取が減ったため、トータルでの脂肪摂取量が減ったにもかかわらず、体脂肪率が増えているという「アメリカン・パラドックス」と呼ばれる現象が起こっているそうです。
さて、CLAはどのような作用によって体脂肪を減らしてくれるのでしょうか。

●CLAの主な作用

1. ホルモン感受性リパーゼ(HSL)の活性化

体脂肪が燃えるとき、脂肪細胞の中にある脂肪が分解され、血中に放出されます。この分解を受け持つのがHSLという酵素。CLAはこの酵素の働きを高めてくれます。つまりCLAは脂肪の分解を促進するのです。

2. カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)の活性化

せっかく脂肪が血中に放出されても、そのままではまた体脂肪に逆戻り。ですからエネルギーとして燃焼してやらなくてはいけません。脂肪をエネルギーにするときには、細胞の中にあるミトコンドリアというエネルギー工場に運んでやらなくてはいけないのですが、そのときにCPTという酵素が必要になります。
CLAはCPTの働きを高めてくれるため、CLAを摂取していれば脂肪のエネルギー化がスムーズにいくのです。

3. リポタンパクリパーゼ(LPL)の阻害

余計なカロリーを摂取してしまうと、血中の脂肪が体脂肪として蓄積してしまいます。この「血中の脂肪→体脂肪」というプロセスで必要になるのが、LPLという酵素。CLAはこの酵素の働きを邪魔してくれます。つまりCLAは体脂肪の蓄積を減らしてくれるのです。

4. インスリン感受性の向上

筋肉の発達には欠かせないインスリン。細胞内にブドウ糖やアミノ酸を運び込んでくれます。しかしインスリンは諸刃の剣でもあり、脂肪細胞への脂肪蓄積も促進してしまうのです。
インスリンが働く優先順位としては、最初に筋肉、次に肝臓、最後に脂肪細胞となりますが、インスリンの働きが悪くなっていると、脂肪細胞への働きかけが強くなってしまい、筋肉増強よりも脂肪蓄積作用のほうが強くなってしまうのです。
しかしCLAにはインスリンの働きを高める作用があるため、CLAを摂取していればインスリンが脂肪細胞よりも筋肉に働くようになり、余計な体脂肪増大を防ぐことができるのです。

●摂取方法について

CLAは脂肪ですので、脂肪の消化酵素が出てくる「食後」に摂取することで、吸収率をアップすることができます。またCLAの脂肪燃焼効果を考えると、トレーニングする前に摂取しておけば、トレーニング中の脂肪燃焼を促進できるはずです。
よって「トレーニング前の食後」が、CLAを摂取するベストタイミング。なおトレーニングしない日は朝食後と昼食後に分けて摂取すると良いでしょう。

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