サプリメント最前線

新シーズンに向けて ~怪我をしない強靭な身体づくり

新シーズンに向けて ~怪我をしない強靭な身体づくり

真剣にトレーニングするアスリートにとって、最も避けたいものはなんでしょうか。
それは「怪我」です。どんなに才能のある選手でも、怪我をして試合に出られないようではチームにとって重荷になるだけ。また趣味でトレーニングしている人にとっても、怪我のせいでジムから足が遠のいてしまうようでは、これまで頑張って手に入れてきた大事な筋肉がどんどん萎んでしまいます。
怪我を避けるため、トレーニング内容に留意するのは当然のことですが、栄養条件によっても怪我の危険性を減らすことは可能です。今回は怪我知らずの強靭な身体をつくるための栄養について解説していきます。

さて、ひとくちに怪我と言ってもいろいろですが、大雑把にいって「筋肉の怪我」「関節の怪我」、そして「骨の怪我」の三つに分けることができます。では、それぞれについて見ていきましょう。

●筋肉の怪我について

いわゆる「肉離れ」。これが筋肉の怪我の代表的なものです。
肉離れの原因として真っ先に挙げられるのが、「脱水」です。特に冬季は喉が渇きにくいため、水分摂取が滞りがちです。しかし喉が渇いていなくても、脱水症状になっていることは意外に多いもの。ですから冬季は特に積極的に水分を補うようにしなければいけません。
ついで、「ミネラルの不足」。特にアスリートはマグネシウムの不足が起こりやすいようです。マグネシウムを多く含む食材としては、ナッツ類やバナナ、海藻類が挙げられます。これらの食材を食卓に取り入れるようにするといいでしょう。

●関節の怪我について

これは一般に軟骨や腱、靭帯などの炎症・損傷を指します。捻挫(靭帯損傷)や関節ネズミ、腱炎などが、ここに分類されます。
軟骨や腱、靭帯などをまとめて「結合組織」と言いますが、結合組織の要になっているのが「コラーゲン」と「プロテオグリカン」です。鉄筋コンクリートに例えると、コラーゲンが鉄筋でプロテオグリカンがセメントとなります。
この二つは体内で合成されるのですが、年齢とともに合成能力が落ちてきてしまいます。ですから年輩のアスリートは外部からコラーゲンやプロテオグリカンそのものを摂取したいところです。

さて、コラーゲンは鳥の手羽先や魚の皮、豚足、牛スジ、フカヒレなどに多く含まれますので、普段から意識的にこれらの食材を食べるようにしておけば、強い関節をつくるのに役立つ可能性があります。またゼリーなどの製菓材料として使われる「ゼラチン」はコラーゲンそのものです。
プロテオグリカンにはヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸など様々な種類がありますが、これらは鶏のトサカや、カニ・エビなどの殻に多く含まれます。しかし消化吸収率は良くありませんし、日常的に食べるものでもありません。できればサプリメントで補うようにしたいところです。詳しくは次号に譲ります。

●骨の怪我について

骨を強くする栄養といえば、「カルシウム!」という声が聞こえてきそうです。しかし骨はほとんどが「タンパク質」から作られており、またそのタンパク質の大部分が「コラーゲン」なのです。ですから十分にタンパク質(プロテイン)を摂取するとともに、鳥の手羽先や魚の皮、豚足、牛スジ、フカヒレなどを積極的に食べるようにしましょう。
またカルシウムだけでなく、マグネシウムも骨にとって非常に重要な栄養素です。ナッツ類やバナナ、海藻類も忘れずに食べるようにしてください。
なお納豆やブロッコリーに含まれる「ビタミンK」も骨を強くするために必須となります。

次号は「関節を強くするためのサプリメント」について解説していきます。

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