前回のサプリメント最前線では、身体作りの基本となる栄養素、たんぱく質についてお話しました。
そして、トレーニング直後のゴールデンタイムと呼ばれる時間帯は、筋肉が最も栄養素を取り込み易い時間帯ですので、このタイミングでたんぱく質を送り込む必要があります。
その時に消化吸収のよいプロテインを活用することで、効率のよい身体づくりが行える、ここまでは前回お話しました。
そこで今回は、サプリメントの基本中の基本とも言えるプロテインについてお話します。
しかし、数あるプロテインのなかで、どれを選べば良いのか。また、どのようにして飲めば良いのか。情報が錯綜するなかで、迷いつつプロテインを飲んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回はプロテインについてよく出てくる疑問点に対し、Q&A方式で解説していきます。
プロテインにも様々な種類がありますが、どれを選べば良いのでしょうか?
まずは原料として「ホエイ」を使っているプロテインを選ぶようにします。大豆やカゼインなどを原料にしたプロテインもありますが、それらに比べてホエイプロテインは吸収も速く、体内での利用率も高いうえに、筋肉量を増やし、体脂肪を減らす効果が高いのです。
![]() プロテインホエイ100 |
【1食あたり(33g)の栄養価】 <ストロベリー> エネルギー:133kcal / たんぱく質:22.9g(無水物換算値:23.8g)/ 脂質:1.9g / 炭水化物:6.0g / ナトリウム:51mg |
![]() ホエイプロテインG+ |
【1食あたり(33g)の栄養価】 <チョコレート> エネルギー:131kcal / たんぱく質:25.6g(無水物換算値:26.6g)/ 脂質:1.6g / 炭水化物:3.7g / ナトリウム:127mg / グルタミンペプチド:3,300mg / ホエイペプチド:2,300mg |
どれくらいの量を飲めば良いのでしょうか?
1991年に行われたButterfieldらの研究によれば、ハードにトレーニングしている場合は体重1kgあたり、2.2g以上のたんぱく質が一日の量として必要になります。
飲むタイミングについて教えてください。
筋肉がもっともたんぱく質を欲しがっているのは、トレーニング直後の数時間です。この時間帯は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、筋肉におけるタンパク合成能力が通常より高まっているのです。ですから何を差し置いても、トレーニング後にはプロテインを飲むようにしましょう。実際に摂取してから消化吸収のことも考え、トレーニング後30分以内にプロテインを摂取するのがベストです。
牛乳に溶かして飲んだ方が良いのでしょうか?
ひと昔前のプロテインは味に問題があり、水に溶かしたのでは非常に不味くて飲めないほどでした。そのため、牛乳に溶かして飲むように推奨されていたのです。またプロテインを製造していたメーカーの多くが、乳業を主体にしていたということも関係しているかもしれません。
子供にプロテインを飲ませても良いのでしょうか?
子供の場合、まだ体重が軽いのでたんぱく質必要量も少なくなります。ですから食事でしっかりたんぱく質を摂取できていれば、特に必要ではありません。また、食育の観点からもまずはしっかりと食事を摂って頂くことはとても重要です。