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Part 6 「ジャーマン・ボリューム・トレーニング」

Part 6 「ジャーマン・ボリューム・トレーニング」

筋肉に強い刺激を与えるためには、「高強度」なトレーニングが必要となります。
運動生理学的に「高強度」というのは、「高重量」とほとんど同義ですので、重いウェイトでトレーニングすることが、筋発達のための基本的な方法だということになります。

ただし、一口に「筋肉」と言っても実はいろいろな構成成分から出来上がっているのです。実際に筋肉が力を発揮する部分は「収縮たんぱく質」と呼ばれ、アクチンやミオシンなどのフィラメント(繊維)から構成されています。重いウェイトでトレーニングすれば、この収縮たんぱく質を発達させることができるのです。
そして、収縮たんぱく質にエネルギーを与える「筋形質」も筋肉の構成要員であり、ミトコンドリアやグリコーゲン、ミオグロビンなどからできています。筋肉を肥大させ、筋持久力を高めていくことが目的ならば、収縮たんぱく質だけでなく、筋形質の発達も視野にいれなければなりません。
今回はこの「筋形質」を主に刺激し、発達させるためのテクニックを紹介しましょう。

ジャーマン・ボリューム・トレーニングの基本的なやり方

  1. 1.マックス重量(1回がギリギリ挙がる重量)の55~60%の重量をセットする。
  2. 2.その重量で10レップス行う。
  3. 3.1~2分のインターバルを挟み、同じフォームで重量は変えずに10レップス10セット行う。

ジャーマン・ボリューム・トレーニング 上記のように単純な方法です。しかし、同じ重量でずっと同じエクササイズを行うということは、「10セットに渡って同一のモーターユニット(※)だけを刺激する」ということ。つまり、特定の神経と筋繊維を集中的に刺激するということになります。 10セット行う頃には特定の部位(モーターユニット)に疲労が蓄積し、エネルギーが不足します。すると、エネルギーを補給する役割がある筋形質には非常に強い負担がかかり、通常のハイボリューム・トレーニングでは得られないようなストレスを与えることができるのです。
(※)モーターユニット・・1本の神経と、それが支配する筋繊維すべてを合わせてモーターユニットと呼ぶ。運動単位と訳される。

重量設定を間違えたり、インターバルが短かったりすると、10セット行わないうちに10レップス完遂できなくなることがあります。しかし、そうなったとしても、決して重量は下げないでください。重量を減らすことで、違うモーターユニットが使われることになってしまうからです。それではただの「多いセット法」と変わりません。また、フォームを変えてチーティングやパーシャルで行うのも、同じ理由からNGです。 10レップスできなくなってしまった場合は、インターバルを少し長くするか少ないレップスのまま、ともかく10セットを完遂するようにします。同じ重量、同じフォームであれば、レップスが少なくなっても大丈夫です。

ジャーマン・ボリューム・トレーニングこのジャーマン・ボリューム・トレーニングには、6レップス10セットで行ったり、8レップス8セットで行ったりと、幾つかのバリエーションが考えられます。いきなり10セットやるのは大変ですので、最初は6セットくらいに留め、慣れてくるに従い10セットに増やしていくという方法もいいでしょう。
また、このテクニックは補助筋へも強い刺激を与えます。たとえば、ベンチプレスでジャーマン・ボリューム・トレーニングを行った場合には、上腕三頭筋が疲れ果てることになります。このような場合、二種目目には上腕三頭筋への負担が少ない、ダンベルフライなどを選ぶようにしてください。

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