私のマッスルミート&マッスルメイト

【Vol.1】株式会社ドーム 代表取締役 安田 秀一

【Vol.1】株式会社ドーム 代表取締役 安田 秀一

マッスルミート...筋肉の萌芽

それは、人が成長する過程において、自らの筋肉と初めて出会った瞬間を指す。 自己に秘められた可能性に気づき開花させる者もいれば、その才能を食いつぶす、またはその天からの授かり物に気づかぬまま一生を終える者もいる。

筋肉の萌芽...その時の印象が強ければ強いほど、自己に秘められた果てしない可能性の扉の鍵を見つけ出す確度が高まる。

そんな自己の可能性に気づいた瞬間、"筋肉の萌芽"をマッスルミートと呼ぶ。

......

私が筋肉を初めて意識したのは、忘れもしない15歳の初夏だ。

筋肉質でいつも力こぶを自慢げに見せてくれた父の影響は少なからずあったかもしれない。そこには何となく「男は男らしく」という家庭内の雰囲気があり、「屈強な肉体こそ男らしさの第一歩」という潜在的な意識もあったかもしれない。

自然の残る多摩川や東京湾にほど近い下町で、やんちゃな幼少時期を過ごした私は、ドッヂボールに始まり、野球やサッカーなどのスポーツにとどまらず、釣りや昆虫採集(というと賢い児童の雰囲気だが、実際のところは昆虫や爬虫類の乱獲に近い)などなど...明けても暮れても外で泥だらけになりながら成長した。

12歳になり、都心のど真ん中の中学に進学、そこにあったのは硬いコンクリートが敷き詰められた、バレーボールコートがギリギリ2面とれるほどの小さな校庭だった。インドア系の部活しかなく、学校へは山手線で通う日々、学校帰りに河原で虫を穫りに行くことも、神社の境内で野球をやって宮司に叱られては逃げる、というやんちゃな生活も、完全に終止符を打った。比較的長身だったこともあり、バレーボール部に入部、とはいえ一つしかない体育館は他の部活と共有のため、週に3日しか練習ができなかった。

ただ、当時から研究熱心、練習熱心だったこともあり、バレーボール部でもエースとして1年生から試合に出場した。しかし、自分なりには一生懸命頑張った部活でも所詮は都会の中学校での週3日の練習。技術は向上しても、身長は伸びても、体力の向上はほど遠かった。

それが、高校生活で一変する。

進学した高校は、法政二高。田舎ではないが、都心でもなく広大なグラウンドを所有するマンモス校だ。どの部活もほぼ毎日練習がある。各部活を見学してみれば、砂埃舞うグラウンドで1年生はしごかれて、汗だくで、泥まみれ。グラウンド内のバケツの水...バケツではなく、その正体はでっかいゴミ箱である。そのゴミ箱から「ひしゃく」で水をむさぼるようにかき込む...しかも底にはうっすらと砂がたまっている。コンクリートの校庭しか知らない、すっかりシティーボーイとなっていた私にとって、すべてが「未知との遭遇」であった。

選んだ部活は「アメリカンフットボール」。中学バレーボール部の仲間が法政二高のパンフレットを見ながら「お、アメフトあるんじゃん! いいなあ、俺ならアメフトだな!」と言った無責任な一言からちょっと興味を持って「説明会」に参加。説明会とは名ばかりで、10分程度の「説明」の後、「んじゃ、着替えて!」という先輩の一言で、いきなり練習がスタートする。もちろん、帰れる雰囲気ではない。その日以来、大学まで7年間、卒業後のコーチ時代を含めると10年以上、アメフト部のグラウンドに通い続ける人生となる。

アメフト部の新入生の練習は、ひたすら「筋トレ」である。怪我をしないのがその主目的であるが、総合的な「体力」がそのまま実力に直結するスポーツでもあるため、新入生に限らず、「筋トレ」の重要性は極めて高い。同時に戦略的スポーツでもあるため、ミーティングもやたらと多く、長い。入部して早々に、「アメリカンフットボールでは練習は1/3、戦略が1/3、筋トレ1/3、どれも同じくらい重要である」と聞かされ、驚いた。

法政二高には「トレセン」と呼ばれたトレーニングセンターがあり、最新鋭のマシンが設置され恵まれた環境であった。当時、身長176cm、体重60kgくらいのモヤシ体型の私たち新入生はそんな最新鋭マシンなど使えない。40人ほどの新入生が2組に分かれて2列になり、交互に「腕立て伏せ30回」、「腹筋30回」、「側筋30回」、「背筋30回」、「スリークッション30回」そして「押し首という種目を10回X4方向」、というメニューを3セット行う。「モヤシ」達にとって、腕立て伏せ30回X3セットは人生初体験、そう簡単にできるものではない。また、成長の速度の違いもあり、30回をやりきれず脱落する者も多い。

説明会に参加したつもりが練習の初日になってしまったこの日、すべてのメニューをなんとかクリアできた私は、バレーボールで勝利を得た時などとはまるで違う達成感を感じた。「俺、何かやれるかもしれない...」。それが具体的に何なのかはわからない。ただ微かな可能性を感じただけだ。でも、それは確かな本能の叫びだった。

2日目の練習からグラウンドに出ることとなり、筋トレの前に「ダッシュ」と呼ばれるランニング系の練習にも参加することになった。約30分間ダッシュは続き、その後に同じ「筋トレ」メニューをこなす。その後はグラウンドの横に整列してひたすら「声出し」をするという日々が続いた。

ダッシュも筋トレも厳しく、先輩を「君付け」で呼んでいた都会の中学と180度異なる厳しい上下関係もきつかった。汗と砂埃で泥まみれになる体操着も、練習中には一切飲めない砂まじりの水も、それなりには大変だった。でも、なぜか頑張れた。日々の練習を終えた達成感に命の息吹を感じ、90kg近い先輩達に少しでも近づけるかもしれない、という淡い自分への期待が私を前向きにさせた。

そんな日々を過ごした1ヶ月後、ある出会いが私の将来を決定づけた。

厳しい練習を耐え凌いだ後、いつもの通り真っ暗の中、水道で全身を洗い、学食で同級生と晩飯を食い、夜9時近くの帰宅。ヘトヘトの状態で、あったかいお風呂につかる。湯船を出て、再び頭をシャンプーで洗う...。

「おぉぉっ!」

鏡に映った、両手を頭に上げた時の自分の姿を忘れることはできない。そこに映った物は、紛れもない三角筋の「カット」であった。

何だかわからない、無上の喜びが心の底から沸き上がる。何度も何度も腕を上げては下げ、その「カット」を確認した。その当時は「三角筋」も「カット」という言葉も何も知らない。でも、そこには理屈を超えた何かすごいものがあった。

「もしかしたら、俺は本当にやれるかもしれない...」

何の経験もない、将来に対する不安と若さからくる好奇心が交錯する15歳の少年...。それは、そんな自分に初めて訪れた「無限の可能性を感じた瞬間」であった。

「人間、やれば何でもできる。頑張り抜こう」

この瞬間が私の筋肉の萌芽、まさしくマッスルミートであった。

以来、30年近く経つ私の人生。やんちゃな自分、怠惰な自分、自信より不安の方が大きかった自分が、唯一継続して行っている活動がウェイトトレーニングである。どんなに忙しい時にも、欠かすことのない唯一の趣味、人間として備わっている戦う本能の行く先として、自分が自分でいられるための活動として、ウェイトトレーニングがある。

バーベルの無機質な感触が、自分の熱気で徐々に温かみを帯び、呼応を始める。まるで肉体と同期していくかのごとく...。アドレナリンとドーパミンの分泌、緊張と快感の交錯...終わった後の何ともいえない達成感は15歳の自分のままである。

木が立っているから登る。

そんな純粋な子供の好奇心、それは人間が本能として持っている「できないことへの挑戦心」なのかもしれない。

持てそうもない重い物を持ち上げる。

今日は挙げられないけど、明日は挙げてやる。

15歳の時のマッスルミートは、今の自分、これからの自分が向かって行く先と一直線で結ばれている。

~マッスルメイト~

筋肉の萌芽がその人の一生を決定づけるとするならば、その生涯を共に歩む仲間として「ソウルメイト」の存在も欠かせないであろう。ここでは、それを「マッスルメイト」と呼ぼう。

30年のトレーニング人生の中で数々のソウルメイトと苦楽を共にしてきたが、中でも私にとって「真のマッスルメイトは?」と問われれば、迷わず「Jel-X」を指名する。

成熟国家先進国であるアメリカにおいて「ミールリプレイスメント(食事の代替)」という概念が誕生して、かれこれ20年以上が経過している。多忙かつ多様化したライフスタイルを持つ現代人にとって、日々の適切な栄養摂取は大きな課題である。 スマホを片手に日々の仕事に追われ、日々の接待で肝臓を痛め、シメのラーメンで胃腸はボロボロ、身体はズルズル、肌はカサカサで血色の悪い顔色...そんな日常に堕落していないだろうか。適切な栄養摂取と適度な運動がすべてを改善することは言うまでもない事実であろう。

とはいえ、言うは易し行うは難し。栄養バランスの取れた朝ご飯を作ってくれて毎日笑顔で見送ってくれる奥さんを持つという奇跡的な生活を送っているなら話は別、男女平等参画の現代ともなれば奥さんも一緒にパンをかじりながら「行ってきます!」という喧噪な日々を送っているのが現実ではないだろうか。気休め程度にコンビニで野菜ジュースを飲み、テレビを見ながら週に一度腹筋をする、そんな生活を送ることで漠然とした将来の健康不安を少しでも駆逐しよう...としているのが実際のところだろう。そんな脆弱な知識と対策では、反対に不安は募るばかりだ。

私は毎朝、1時間早く起きてトレーニングをする。睡眠時間も大事だから、自分との戦いの前に時間との戦いとなる。そんな時の偉大な仲間が「Jel-X」なわけだ。これ1つで、ほぼ完璧な朝食となる。しかも調理時間はゼロ。クイっとキャップをひねれば爽やかなトロピカルテイストに包まれた、最高級のホエイプロテインの補給がモノの30秒で可能となる。

「break fast」とは、夜間の「断食期間を最初にブレイクする」という意味、即ち朝の栄養枯渇状態からの脱却を意味する奥深い言葉である。「Jel-X」には20gの最高級ホエイプロテイン、そして22gの吸収のよい炭水化物と9種類のビタミン・ミネラルが配合されていている。朝の渇ききった身体に、ギュッと「Jel-X」を流し込めば、全身にその栄養が染み渡るのを十二分に感じることができる。

2004年の発売以来、中身やフレイバーの改善を重ねてより完成度の増した「Jel-X」を毎朝摂取する生活を、ほぼ10年くらい過ごしている。朝食だけじゃなく、会議が詰まった日中も、小腹の減った夕方も、「Jel-X」は私にとってかけがえのない「マッスルメイト」となっている。

誰とともに筋肉ライフを歩んでいるか...もう一度断言しよう、それは「Jel-X」だ。

安田 秀一
'69年、東京都生まれ。
'92年、法政大学文学部卒業後、三菱商事に入社。'96年、「日本のスポーツを世界レベルに引き上げたい」という想いを胸にドームを設立。
元アメリカンフットボール大学全日本代表チームのキャプテン。

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