私のマッスルミート&マッスルメイト

【Vol.6】株式会社ドーム 生産管理部 生産統括チーム 片山 森雄

【Vol.6】株式会社ドーム 生産管理部 生産統括チーム 片山 森雄

~マッスルミート~

「筋肉を見せて」と言われた時、あなたならばどうするか。一部のウォリアーはいきなりシャツの裾をめくり上げるかもしれないが、多くは利き腕を掲げ、力こぶを見せることだろう。

筋肉の萌芽...彼らとの出会いを「マッスルミート」と呼ぶならば、私にとってその相手は上腕二頭筋であった。

上腕二頭筋は多くのウォリアーと最もなじみの深い筋肉。少なくとも私はそう思っている。数年前に他界した父もそうで、私が幼いころ、よく力こぶを作って見せてくれたのを記憶している。今思えば特に筋肉質ということもなく平均的な成人男性程度だったが、当時の私にとっては、たまに顔を合わせる父が見せてくれる力こぶが大人の男の象徴だったように思う。父を通じた初めての筋肉との出会いは、憧れというべきものであったのかもしれない。真似をして曲げても何も起こらない二の腕を触りながら、私も大人になれば力こぶができるのかな、と思った。

それ以来、筋肉について特に深くは考えずにいた。再び筋肉の存在を意識したのは、小学校を卒業するころだったろうか。小学校では、給食のおかわりが私だけフリーパス(通常は希望者によるじゃんけん制)だったほど、私はよく食べ、よく肥えていた。グラウンドや森を走り回るのは好きだったが、身体を動かす筋肉の存在を意識したことはなかった。しかしある日、しばらくぶりに父に「腕を曲げて力を入れてみろ」と言われてやってみたところ、ぷにぷにとした二の腕の中に何か硬いものを感じ、驚いた。もちろん、とても力こぶと呼べる代物ではなかったし、どうすれば鍛えられるのか、と考えることもなかった。当時、身長は両親を超え(といっても160cmあまり)、体重は55kgほど。控え目に言っても太めである。幼稚園を卒園してすぐ電車通学をしていたこともあり、地元に友達はほとんどおらず、近所の公園でサッカーや野球をして遊んだ経験はない。動くのは好きだったが、スポーツには漠然とした苦手意識があった。

初めてバーベルを握ったのは高校生の時。体育の授業で身体測定があり、そのメニューの中にバーベル挙上回数、というものが含まれていた。男子30kg、女子20kgのバーベルをそれぞれ何回挙上できるかという、とてもシンプルなものだ。私の記録は15回。惨敗といっていいだろう。クラスの中ではそれなりの順位であったものの、女子から大変人気のあったバスケットボール部のエースA君(細マッチョ、当時そのような言葉はなかったが...)が25回を挙げ、悔しく感じたことを覚えている。私の所属していたハンドボール部はウエイトトレーニングの習慣がなく、練習と言えば専ら走り込み、パス回し、ゴール前でのシュートだった。バスケットボール部は体育館に併設されたトレーニングルームで日常的にバーベルトレーニングを行っていたので、私はそれを言い訳にして自分を納得させていた(同じクラスの柔道部女子Tさんが200回を挙げたこともつけ加えておく)。ベンチが数台並んだだけの設備とはいえ、当時からウエイトトレーニングを始めていれば...とほぞを噛んでも仕方がないが、高校生の間にバーベルを握ったのは後にも先にもこの身体測定の一度のみだった。

ただし、決してハンドボール部員全員がウエイトトレーニングに励んでいなかったわけではなかった。中には"筋トレマニア"と呼ばれる先輩もいて、二の腕やふくらはぎなど、とにかく身体の表面が「割れて」いたのが強く印象に残っている。ただ脂肪を落としただけで表れるスジではない。「筋肉のカット」などという言葉を知らなかった私には正確に表現する術がなかったが、その先輩の筋肉はグッと盛り上がり、パキッと割れていた。ポジションは同じ逆サイド(右サイド)で、踏み切りからの滞空時間も長く、シュートのパワーも半端ではなかった。「先輩のようになりたい」と思い、私は練習に打ち込んだ。しかし、ウエイトトレーニングで筋肉をつける、という考えには至らなかった。この時点では、ただ筋肉の存在を知覚した程度。対話にはほど遠い段階だったといえる。

では彼ら(=筋肉)の声を初めて聞いたのはいつか。それは、大学2年にしてトレーニングジムに通い始めたころだった。ここに至るまでには、いくつかの過程がある。

大学入学が決まり受験勉強から解き放たれた時、まず初めにやりたいと思ったのは軽音楽、即ちバンドだった。実は高校生活の中ほどよりエレキベースを始め、何人かで集まって文化祭で演奏する程度には活動をしていた。その仲間達が同じ大学に入学したこともあり、そろってバンドサークルの門を叩いた。尊敬するベーシスト、Flea(Red Hot Chili Peppers)の影響を受け、ライブ中に服を脱ぎ去ることもあった。しかし彼とは異なり、私の身体はイマイチだったので、盛り上がりも今一つだった。サークルでは音楽とともに、酒の飲み方を大いに教わった(OBに因んだ「ウィスキーはお好きでしょ」会など)が、その活動についてはここでは割愛させていただく。

ロードバイクに乗り始めたのもこのころである。当初は大学まで電車通学をしていたが、自宅から最寄り駅まで徒歩30分という東京都23区内にあるまじき状況で、たまらず自転車で駅に向かうようになった。そしてある時、思い立って大学までママチャリで向かってみると、要した時間は40分と電車通学より早かった。しかし綱島街道で、ハンドルが変な形をした自転車に抜き去られた悔しさが頭から離れない。あの速そうな自転車ならば、さらに所要時間を縮められるはずだ...すぐに塾講師のアルバイトで稼いだお金をつぎ込み、GIANTの最も安いモデルを購入した。私はしばし忘れていた「身体を動かす喜び」を思い出し、ロードバイクの魅力にハマっていった。

さて、トレーニングジムに通う直接のきっかけ。それはロードバイク...では残念ながらなく、塾講師のアルバイトである。ある時、同じく講師であったK先生に誘われ、一回500円の品川健康センター(通称:しなけん)に足を踏み入れた。フリーウエイトこそ少ないがマシンはそろっており、スタジオレッスンも充実していた。わけもわからないまま参加したのは「グループパワー」と呼ばれる、バーベルを用いたエクササイズのクラス。どこのジムでも同じようなものがある、一般的なプログラムだ。私はここで、高校生以来のバーベルとの再会を果たす。

内容は単純で、プレス、スクワット、デッドリフト、カール、クランチ、ランジなどの基礎的な動作を、音楽にあわせて軽いウエイトで行う。どちらかといえばシェイプアップを目的としたエクササイズだが、明らかにボディビルダーのような身体の男性も参加していた。私はここで、ビッグスリーを含む各種目の正しいフォームを覚え、プロテインも欠かさず飲むようになった。通い始めて数週間、低負荷ながら高レップの動作を繰り返す中で、次第に彼ら(筋肉)の叫びを感じるようになった。

「もっと...もっとだ...!」

トレーニングを終えてシャワーを浴びながら、その叫びに応えるように腕を曲げ、力を入れてみる。そこには、グッと盛り上がった上腕二頭筋がしっかりと顔を出していた。

「やっと会えたね」
そんな声が聞こえた気がした。

思い返せば、高校の柔道場には重そうなバーベルやダンベルがごろごろしていたし、ハンドボール部の先輩は練習後、怪しい粉を水に溶かして飲んでいた。体育教師からも、部活後に買い食いをするならばせめて菓子パンよりもファ○チキにしろ、と言われていた気がする。身体を鍛えるためのヒントはいたるところに散りばめられていた。そんないろいろなピースが、今になって一つにつながったような気がした。高校生の時にトレーニングと栄養の重要性を知る機会があればよかったのに、と強く思う。実際、ドームに入社して数カ月は研修としていろいろなチームを回り、そのような思いで啓発をさせていただいたつもりだ。

私の筋肉に対する意識は、マッスルミートを果たしたことで、他人への憧れから自分の中の欲求へと変化した。もっと大きくしたい。ギチギチに充実させたい。バキバキに割りたい。他人に身体を鍛える目的を問われても、論理的な回答などできない。なぜなら、それはシンプルな欲求だからだ。

私はドームに入社して3年目で、アンダーアーマーアパレル製品の生産に携わっている。仕事では生産の現場に立つこともあるが、多くは取引先とのメールや電話を通じた進捗管理。要はデスクワークである。勤務時間内に席から立って動くことはほとんどなく、食事のカロリーを腹回りの脂肪に変換するには最適な環境に違いない。だからこそ、私は鍛えたい。腹回りではなく、腕周りを太くしたい。社員として、アンダーアーマーを象徴し、体現するような存在でありたい。強くそう思う。

~マッスルメイト~

そんな私のマッスルメイトは、DNSカフェのチキンブレスト。鶏の胸肉である。

パワープレート

DNSカフェではパワープレートの主菜としてチキンブレスト・ローストビーフ・スチームポーク・サーモンを50gずつ自由にオーダーできる。中でもチキンブレストは、50g中たんぱく質11g、脂肪0.8gと徹底的に高たんぱく低脂質を実現している。もはや、たんぱく質の塊と言ってもいいかもしれない。しかも調味料はシンプルに塩だけながらも、絶妙な火加減によるジューシーな味わいがやみつきになる。朝は自宅で一汁三菜を食べてから出勤し、会社にいる間の昼・夕・間食2回の計4度の食事はチキンブレストトリプル(150g)と鶏卵だ(昼、夕はレタスを中心としたサラダをともに食べる)。そして週末の貴重なたんぱく源として、金曜日には一度にまとめて数百グラムを買って帰ることもある。チキンブレストを十分に食べた日とそうでない日とは、トレーニングの充実度すら変わってくる。クレアチンプロテインといった各種サプリメントも欠かせないが、栄養の基本はやはり日に3度(+α)の食事なのである。

私は天王洲のオフィス内にあるDNSカフェを利用しているが、中野セントラルパーク内にあるDNSパワーカフェ中野にても、このチキンブレストを味わうことができるので、ぜひご賞味いただきたい。パワープレートのチキンブレストトリプル、加えて好きな主菜をシングルでオーダーすれば、たんぱく質が約50gも摂れる。トレーニングに励む成人男性であれば、理想的な一食だ。

「もっとだ!もう1レップ、いや3レップだ!」

マッスルミートを果たしてから、彼らのこうした声が今もよく聞こえる。意志の弱さからセットの途中でバーベルを放しそうになった時も、常に刺激を求め続ける彼らの声に励まされる。最近では「もっとたんぱく質を!」といった声まで聞こえるようになってきた。

...さて、トレーニングの時間だ。このあたりで筆を置かせていただくこととしよう。

片山 森雄

片山 森雄
株式会社ドーム 生産管理部 生産統括チーム
慶應義塾大学経済学部出身
167cm/70kg。
腕周り50cmを目指し、トレーニングに勤しむ。

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