私のマッスルミート&マッスルメイト

【Vol.13】京都大学アメリカンフットボール部ギャングスターズ TE佐々木雄矢・DB藤井直樹

【Vol.13】
京都大学アメリカンフットボール部ギャングスターズ
TE佐々木雄矢・DB藤井直樹

マッスルミートとは、人が成長する過程において、自らの筋肉と初めて出合った時のこと。かつて6度の大学日本一に輝いた名門・京都大学アメリカンフットボール部ギャングスターズ。雌伏の時を過ごす彼らは今、ウエイトトレーニングへの取り組みを見直し、パワーあふれる大型選手へと成長している。復活を期す今シーズン、2人のウォリアーが、自らの「筋肉の軌跡」を語る。

(インタビューは2016年9月に実施)


■「俺のケツ...隣のオフェンスラインの選手よりデカないか!?」佐々木雄矢(4回生TE)

今年度の主将を務める佐々木雄矢選手は、身長183㎝、体重100㎏の大型TE(タイトエンド)。キャプテンそしてオフェンスの要として、チームを牽引する。

「高校まで野球をやっていました。一浪して入学した時は80㎏ぐらい。同時に入った1回生の中では大きな方でしたが、アメフト選手としてはまだまだ細かったです。ウエイトトレーニングは高校時代に少しやっていた程度。当時のベンチプレスのMAXは85㎏ぐらいですね。知識も何もなく、勝手にやっていた感じです。そこから1年浪人したのですが、その間は勉強だけです。(野球ばかりやっていて、アホやったので(笑))」

入学後、しっかり食事とサプリメントを摂りつつ熱心にトレーニングすると、確実にサイズが大きくなっていった。特に熱心に取り組んだのは、2回生のシーズンが終わった冬から3回生の春にかけての時期だった。

「冬まで100㎏挙がらなかったベンチプレスのMAXが、120㎏に伸びました。挙上回数も増えて、1セットがせいぜいだった100㎏×5レップを、平気で3セットこなせるようになりました。そしてスクワットのMAXは、150㎏から180㎏に伸びました。下半身はもともと大きいのですが、このころから太ももとケツ周りが一気にデカくなりました」

その3月、自分の身体の明らかな"異変"に気づく。

「練習が終わった後、4月の試合に向けてその日の映像を見てた時、セットしている自分の尻がやけに大きいんです。隣でセットしているオフェンスラインの選手はもともと僕より身体が大きいのですが、映像を見て『俺のケツの方がデカないか!?』と...(笑)。

野球をやっていましたしもともと尻は大きいのですが、さらに磨きがかかったというか...。ケツ周りってなかなか鏡で見ませんから、後ろから撮った映像を見て、本当にびっくりしました(笑)」

正しいトレーニングで身体を追い込み、しっかりと栄養を摂取したことで、プレーも進化した。

「その時の冬のトレーニングで、体重は一気に100㎏近くまで増えました。しっかりトレーニングして、たくさん食べたので。そして、下半身がしっかりしてトレーニングで高重量を扱えるようになったら、シンプルに強くなった。1対1でヒットした瞬間は互角でも、最後にケツの力で相手を押し込めるようになりましたね。例えば上位校である立命館大や関学大の選手とコンタクトすると、彼らが強いのは確かですが、個人としては互角以上に渡り合えています。きちんと身体を作ってきたことが、大きな自信になっています。

それと、足も速くなりました。40ヤード走は1回生の時に5秒ジャストぐらいでしたが、今は4秒85です。僕のTEとしての一番の武器は、体重100㎏ある割にはアジリティがあるところ。ブロックだけではなく、パスのコース取りもキレが出てきました」


■「クリーンは『斬るか、斬られるか』の勝負」藤井直樹(4回生DB)

DB(ディフェンシブバック)の最後尾・SF(セーフティ)を務める藤井直樹選手は守備の要。高校時代は佐々木選手と同じく、野球部に所属。当時のサイズは身長171㎝、体重63~64㎏だった。

「僕も、ガツンとデカくなったのは2回生の冬から3回生の春にかけての時期です。ベンチプレスのMAXが、100㎏弱から20㎏近く増えました。体重も4~5㎏増えて77㎏ぐらいまで行きました。

筋肉ついてきたことを実感したのが、3回生の春です。実は2回生の時、部のSNSの企画で、懸垂をしている背中の写真を上げたことがありました。ウエイトトレーニングをみっちりやった3回生の時にその写真を見直し、背中の筋肉を比べてみたのですが、まるで見違えていたんです。その時『ああ、これだけ変わったんや~』と実感。逆に『こんな貧弱な身体の写真を、ようSNSに載せたわ~』と、恥ずかしくなりました(笑)」

そんな藤井選手が特にこだわっている種目が、クリーンだ。

「今のMAXは、床から上げて120㎏ぐらいです。まだ始めて2年ぐらいなのですが、すごく楽しいんですよね。スクワットなどと比べて、圧倒的に楽しい。クリーンって何というか、『斬るか、斬られるか』の勝負なんですよね。思いっきり挙げて失敗したら、後ろに飛んで頭を打つかもしれん。キャッチをミスしたら手首をケガするかもしれへん。でも行くんや! みたいな覚悟を持ってやる。それが最高です(笑)。

クリーンに熱心に取り組んだおかげで、足も速くなりました。40ヤード走でいうと、今は4秒7ぐらいなんで、クリーンを始めてからおそらく0.1~0.2秒は速くなっています。それと、相手をヒットした時の爆発力もすごく上がった。クリーンって動作的にも、直接プレーに生かせる要素が他の種目に比べて高い。その分、やる気になりますね。

フィジカルが全体的に強くなったことで、3回生の春、やっとフットボーラーの身体になれた実感があったのを覚えています。ためらいなく当たり、タックルができるようになりました」


■プロテインは、二つの銘柄を使い分ける。

3年前から、河田繁治フィジカルコーディネーター、南川太志ストレングスコーチの指導のもと、チームを挙げて本格的なトレーニングプログラムに取り組むギャングスターズの選手達。もちろん、栄養摂取も抜かりはない。

「プロテインは、WHEY SPWHEY100を使い分けています。練習後とトレーニング後はWHEY SP。そしてWHEY100は補食的に、バナナなどと一緒に摂ります。例えば、少しお腹が減った時などですね。味はチョコレートが一番好きです。WHEY SPは高級品なので、出し惜しみしているんです(笑)。他にはZMAクレアチンも摂っていますね」(佐々木)

「プロテインに関しては僕も使い分けています。WHEY SPはトレーニング後のゴールデンタイムオンリーですね。そして練習後や寝る前にWHEY100。僕も好きなのはチョコですが、この夏はずっとラムネ味を飲んでました。めっちゃ気に入りました。

あとはBCAAクレアチンですね。BCAAはトレーニング前とトレーニング中。クレアチンは冬と夏前のトレーニング期に、メガローディングα+を飲みまくります」(藤井)

3年前から計画的にウエイトトレーニングに取り組んだことで、選手達のサイズは確実に大きくなり、伝統のパワフルなプレーが復活しつつある。しかし、復活への道のりはまだまだ険しい。今シーズン、優勝戦線からの後退を余儀なくされてしまった。しかし彼らに、落ち込んでいる時間はない。

かつては大学アメリカンフットボール界を席巻した京大ギャングスターズが、日本一の座から遠ざかり20年が経つ。厳しいシーズンを乗り越えた先に待つ復活の日を夢見て、彼らはそれぞれのマッスルメイトとともに戦い続ける。


前田成彦
DESIRE TO EVOLUTION編集長&株式会社オフィス221代表。
学生~社会人にてアメリカンフットボールを経験。昨年よりトレーニングを本格再開し、学生時代のベンチプレスMAX超えを目指し奮闘中。お気に入りのマッスルメイトは、ホエイプロテインSTOICにR4とグルタミンをブレンドしたオリジナルドリンク。

Share
twitter
facebook
印刷用ページへ