私のマッスルミート&マッスルメイト

関西学院大学アメリカンフットボール部ファイターズ 主将LB山岸明生・WR前田泰一

【Vol.14】
関西学院大学アメリカンフットボール部ファイターズ
主将LB山岸明生・WR前田泰一

マッスルミートとは、人が成長する過程において、自らの筋肉と初めて出合った時のこと。
甲子園ボウル優勝27回を誇る名門・関西学院大アメリカンフットボール部ファイターズは今年、ウエイトトレーニングによる大幅なサイズアップに成功。大学日本一奪回と社会人チームに勝利しての、真の日本一を目指す。今回は、チームを牽引する2人のウォリアーが、自らの「筋肉の軌跡」を語る。

(インタビューは2016年9月に実施)


■「あれっ、これ本当にオレ!?」山岸明生(主将・4年生LB)

今年度、ファイターズの主将を務める守備の要・山岸明生選手。182㎝98㎏という学生随一のサイズを誇るLB(ラインバッカー)が、筋力トレーニングを始めたのは中学時代のことだった。


#47 山岸明生選手

「サッカー部に所属していて、ポジションはDF。当時の身長は177~178㎝、体重は65㎏ぐらいでした。サッカー選手としてはまあ、普通のサイズですね。当時から家で腕立てや腹筋、それと『ビリーズブートキャンプ』という流行りのエクササイズを一人でやっていました(笑)」

マシンを使った筋トレを始めたのは、高校(中央大付属高)でアメフトを始めてから。そのころから今まで、LBひと筋でプレーする。

「高校入学当時の体重は72~73㎏ぐらいでした。『冬のオフにしっかり食事を摂ってトレーニングすれば、身体が一気に大きくなる』と聞き、1年生の終わりから2年にかけて食事を増やし、トレーニングをたくさんやりました。弁当はおかずと一緒に100円ショップで売ってる大きなタッパーにご飯を敷き詰め、それを朝・昼・晩と食べました。おかげで10㎏ぐらい増えましたね。

高校が付属校なので大学の試合をよく見に行っていたのですが、大学生はみんなとにかく身体が大きい。そう考えると、高校生のうちから大学生ぐらいのサイズと筋力を得られたら、高校レベルで負けることは決してない。大学でもアメフトを続けるなら、高校時代からトレーニングに打ち込んで、体重を増やしておく方が有利だろう。そう考えて、高校2年の春に85㎏、冬には88㎏に増やしました。

高校3年の1年間はオフェンスのTE(タイトエンド)としてもプレーしつつ、88㎏をキープしつつ動けるようになることを意識。そのころ学校にアメフト部専用の小さなトレーニングスペースができたこともあり、高3の1年間は特にしっかりやりましたね」

大学は『誰もが知っているチャンピオンチームで自分を試し、成長したい』という思いで、関西学院大への進学を選んだ。

「大学に入った時が89㎏~90㎏ぐらい。入部してみると、同級生はトレーニングに対する知識や熱意があまりないし、ベンチプレスのMAXも90㎏ぐらい。僕はすでに115㎏~120㎏ぐらい挙げていたので、早くからアピールできました。うちのチームは、一定の体重と筋力がないと、グラウンドでの練習に参加させてもらえません。でも僕は早いうちにクリアしていたので、試合にも1年から出ることができた。高校時代にしっかりトレーニングを積んだことは間違いじゃなかった、と実感しましたね。やっておいて本当によかった」

そんな彼の「マッスルミート」は、大学に入って間もなくのころだった。

「ミーティングで練習の映像を見たら、やけに身体の大きいLBがいる。あれっ、これは本当にオレか!? 自分はこんなにでかくなったのか! と驚きました。いつの間にか、思っていた以上にデカくなっていましたね。

LBというポジションは相手にタックルする時、片手でつかみにいかざるを得ないことがあります。そんな時に振りほどかれずに倒せた時は『ああ、オレつよなったな...』と、口には決して出しませんが心の中でひっそりと実感します(笑)。パワーがついたことで、明らかにプレーが変わりました」

今年から、ウエイトトレーニング施設のオープン時間が長くなり、トレーニング後に昼寝を取り入れ、サプリメントをよりしっかりと摂取するようになったことで、選手達のサイズは大幅にアップ。それはキャプテンの彼も例外ではない。

「昨シーズンは94㎏でしたが、今年に入って一気に体重が増えました。一時期100㎏までいったのですが、今は少し絞りました。シーズンインした今も週に2日はしっかりトレーニングしています。毎年、シーズンが深まると体がしぼんでくるのが悩みだったのですが、今年に関してはそれはありません」


■「ダボっとしていたユニフォームが、ぴったりしていた」前田泰一(3年生WR)

今季、WR(ワイドレシーバー)の中心として活躍する前田泰一選手。小学校からアメフトを始めた彼がウエイトトレーニングに取り組むようになったのは、高校1年の時。


前田泰一選手

「高校(関西大第一高)のアメフト部に入ってから、トレーニングを始めました。当時は身長175㎝体重70㎏。器具はベンチ台とスクワットラックだけで決して恵まれた環境ではありませんでしたが、トレーニングが楽しかった。特に上半身を鍛えるのが好きで、MAXをクリアしていく喜びがありました」

そんな彼のマッスルミートは、高校1年の秋のことだ。

「試合に出た時の写真がサイトに上がっていたので見たら、入学した時と比べて明らかに大きくなっていました。最初はユニフォームがダボっとしていたのに、写真ではぴったりした感じになっていて...。それを見てモチベーションが上がり、ウエイトトレーニングを俄然、熱心にやるようになりました」

2年生でQB(クォーターバック)に抜擢され、活躍。高校3年間で熱心にトレーニングに励み、体重は約10㎏増えた。そして関西学院大に進み、再びWRとしてプレー。

「大学に入った時は80㎏だったのですが、どうも動きが悪い気がして、いったん76㎏ぐらいまで落としました。そして昨年まで77~78㎏ぐらいでしたが、今年はチーム全体がウエイトトレーニングに力を入れていることもあり、トレーニングをしっかりやったら、今年の春に7㎏ぐらい増えました」

今は身長175㎝体重87㎏。体重が増えてパワーがついた今の方が、以前よりもずっとよく動けているという。

「スピードもアジリティも間違いなく上がりました。自分のプレースタイルでアピールできるのは、クイックネスとブロック力。今はパスコースに出て、カットを踏む時に体重がしっかりと載っている感覚があります。パスコースに出る時、DB(ディフェンシブバック)に当たられるのですが、その時に身体がぶれることなく走れているから、ボールにしっかり寄り切ってキャッチできる。そして補給後のランアフターキャッチも、明らかによくなりました」


■パワーは互角。だから、真っ向勝負する。

油谷浩之ストレングスコーチのもと身体作りに励み、大型化しつつあるファイターズの選手達。もちろんトレーニングのみならず、栄養摂取もしっかりと行っている。

「プロテインは部で用意してもらったものを摂っています。練習後とトレーニング後に、1日2回または3回ですね。そして、それに加えて自分でも、ホエイ100のチョコや抹茶を摂っています。最近は抹茶が好きですね。ホエイ100は飲みやすいし、コスト的にも一番なので、重宝しています。他にはビタミンSPEPAZMAを毎食。食事と一緒に飲む他、朝と寝る前に摂っています」(山岸)

「僕が欠かさず摂っているのはBCAAEPAです。トレーニング前後にBCAA、寝る前にEPAですね。しっかり摂るようになって、一番よくなったのはブロックですね。昨年まで苦手で自信もなかったのですが、今シーズンは体重も増えたことでブロック力が上がり、今はビビらず相手に当たれます」(前田)

ウエイトトレーニングへの着実な取り組みによって、近年で最も大きなサイズを手に入れたファイターズの選手達。秋のリーグ戦は今のところ6戦全勝。そして11月27日、昨年度の学生王者であり、関西学生リーグの覇権を争うライバル・立命館大と、優勝を懸けて激突する。

「正直、立命館大はかなり強いです。例年になくラインとバックスの連携が取れていて、完成度が高い。崩すのはなかなか難しいでしょう。でも今年は、サイズとパワーでは互角にやれる自信がある。自信を持って、真っ向勝負でぶつかっていきます」(山岸)

昨年度の学生王者・立命館大を倒し、甲子園ボウルで大学日本一となる。そしてライスボウルで、社会人チャンピオンを倒す。そんな悲願に向け、彼らは今日もトレーニングに打ち込む。

決して欠かすことのできない、マッスルメイトとともに。


前田成彦
DESIRE TO EVOLUTION編集長&株式会社オフィス221代表。
学生~社会人にてアメリカンフットボールを経験。昨年よりトレーニングを本格再開し、学生時代のベンチプレスMAX超えを目指し奮闘中。お気に入りのマッスルメイトは、ホエイプロテインSTOICにR4とグルタミンをブレンドしたオリジナルドリンク。

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