競技パフォーマンスUP

エンデュランス系のパフォーマンスを向上させろ ー後編ー

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エンデュランス系のパフォーマンスを向上させろ ー後編ー

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■カーボローディングを効率的に

なお、炭水化物は解糖系というATP産生機構でエネルギー化される。しかしクエン酸を摂取すると、解糖系における酵素の働きが邪魔される。つまりクエン酸は炭水化物のエネルギー化を防ぎ、グリコーゲンとして蓄積されるのを促進してくれるわけだ。そのため、カーボローディング時にクエン酸を摂取することにより、グリコーゲンの蓄積を効率的に行うことができるのだ。

ところで「1日に体重1kgあたり10gの炭水化物を摂取するのはキツイ」というウォリアーも多いだろう。その場合はドリンクを使うと良い。DNSの「R. E. D.」は1袋に12gの炭水化物を含み、通常はそれを500mlの水に溶かして飲む。これをもっと濃くして使うのである。1000mlに5袋ほど入れて飲んでも、まったく差し支えない。容易にカーボローディングを行うための、一つの方策である。なおR. E. D.にはクエン酸も含まれている。

■エンデュランス能力を高めるために ~カフェインとBCAA

さらに持久力を高める方法がある。それが「カフェインとBCAAの同時摂取」だ。13名のアスリートに炭水化物とカフェイン、BCAAを含んだドリンクを摂取させたところ、2時間のランニングにおいて2%のパフォーマンス改善が起こったのである。(※1)

カフェインは脂肪細胞からの脂肪酸放出を刺激し、運動中の脂肪のエネルギー化を促進してくれる他、アデノシンという物質と構造が似ており、アデノシン受容体に結び付くことができる。アデノシンはドーパミン作動神経の働きを邪魔するが、カフェインがアデノシン受容体に結び付くことでそれが抑制され、ドーパミン作動神経が強く働くようになる。その結果、集中力がアップする。

そしてBCAAは筋肉内でエネルギーとしても使われる。特にグリコーゲンが枯渇した状態ではBCAAが脂肪酸のエネルギー化を促進し、疲労が起こりにくくなることが示されている。(※2)

■エンデュランス能力を高めるために ~NOブースター

血管拡張作用を持つ一酸化窒素(NO)。NOはアルギニンを材料として作られるため、アルギニンを摂取することで体内におけるNOの合成が高まる。そしてNOの合成が高まれば、血管が拡張して酸素や栄養素の運搬がスムーズになり、持久力が向上するのである。(※3, ※4, ※5)
ただしアルギニンはアルカリが強い。そのためアルギニンだけを大量に摂取すると、胸やけを起こしたり消化不良になってしまったりすることがある。
そこで「シトルリン」と組み合わせるのだ。シトルリンは体内で尿素サイクルにより、アルギニンに容易に変換される。1回750mgのシトルリンを1日2回摂取することにより、体内のアルギニンレベルを十分に高めることができている。(※6)

アルギニンとシトルリンをともに摂取すればアルギニンのアルカリ性は抑えられ、また「シトルリン→アルギニン」となることによるタイムリリース効果も期待できるだろう。NOブースターとしての「アルギニン+シトルリン」の効果を体感してほしい。
ちなみにカフェインはアルギニンを分解する酵素を阻害するため、体内のアルギニンレベルを高め、さらにNOを増やすことができる。カフェインとアルギニン、シトルリンの同時摂取は相乗効果をもたらすのである。(※7)

■VELOX プレワークアウトとは何か

1本50mlあたりシトルリン1200mgとアルギニン1200mg。BCAA500mg、カフェイン100mgを配合したプレワークアウトサプリメント、それがVELOX Pre Workoutだ。適切なカーボローディングに加え、競技の30~60分ほど前に1~2本のVELOX を飲むことにより、普段とは明らかに違うパフォーマンスを体感できるだろう。


※現在、VELOXは終売しております。

(終わり)

ENERGY JELLY

【1個(180g)あたり】
エネルギー:200kcal、たんぱく質:4.1g、脂質:0g、炭水化物:46g、食塩相当量:0.05g、マグネシウム:20mg、ビタミンB1:0.74mg、ビタミンB2:0.63mg、ビタミンB6:0.59mg、ビタミンB12:1.3μg、ナイアシン:5.8mg、葉酸:90μg、パントテン酸:2.0mg、アルギニン:1,200mg、シトルリン:1,200㎎

詳しい情報・ご購入はこちらから

エナジージェル

【1個(41g)あたり】

エネルギー:134kcal、たんぱく質:4.5g、脂質:0g、炭水化物:28.9g、食塩相当量:0.14g、マグネシウム:50mg、アルギニン:1,200mg、シトルリン:1,200㎎、カフェイン:100㎎

詳しい情報・ご購入はこちらから DNS Online Shop

【参考文献】

  • 1:Effects of carbohydrates-BCAAs-caffeine ingestion on performance and neuromuscular function during a 2-h treadmill run: a randomized, double-blind, cross-over placebo-controlled study. J Int Soc Sports Nutr. 2011 Dec 7;8:22. doi: 10.1186/1550-2783-8-22.
  • 2:Branched-chain amino acids supplementation enhances exercise capacity and lipid oxidation during endurance exercise after muscle glycogen depletion. J Sports Med Phys Fitness. 2011 Mar;51(1):82-8.
  • 3:Effects of oral supplementation of L-arginine in the treatment of pulmonary hypertension secondary to pulmonary embolism: a case report. Fukushima J Med Sci. 2010 Dec;56(2):135-8.
  • 4:L-arginine supplementation prolongs exercise capacity in congestive heart failure. Kardiol Pol. 2004 Apr;60(4):348-53.
  • 5:L-Arginine Affects Aerobic Capacity and Muscle Metabolism in MELAS (Mitochondrial Encephalomyopathy, Lactic Acidosis and Stroke-Like Episodes) Syndrome. PLoS One. 2015 May 20;10(5):e0127066. doi: 10.1371/journal.pone.0127066. eCollection 2015.
  • 6:Pharmacokinetic and pharmacodynamic properties of oral L-citrulline and L-arginine: impact on nitric oxide metabolism. British Journal of Clinical Pharmacology, 65(1):51-9, 2008.
  • 7:Effect of caffeine on metabolism of L-arginine in the brain. Mol Cell Biochem. 2003 Feb;244(1-2):125-8.
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■カーボローディングを効率的に

なお、炭水化物は解糖系というATP産生機構でエネルギー化される。しかしクエン酸を摂取すると、解糖系における酵素の働きが邪魔される。つまりクエン酸は炭水化物のエネルギー化を防ぎ、グリコーゲンとして蓄積されるのを促進してくれるわけだ。そのため、カーボローディング時にクエン酸を摂取することにより、グリコーゲンの蓄積を効率的に行うことができるのだ。

ところで「1日に体重1kgあたり10gの炭水化物を摂取するのはキツイ」というウォリアーも多いだろう。その場合はドリンクを使うと良い。DNSの「R. E. D.」は1袋に12gの炭水化物を含み、通常はそれを500mlの水に溶かして飲む。これをもっと濃くして使うのである。1000mlに5袋ほど入れて飲んでも、まったく差し支えない。容易にカーボローディングを行うための、一つの方策である。なおR. E. D.にはクエン酸も含まれている。

■エンデュランス能力を高めるために ~カフェインとBCAA

さらに持久力を高める方法がある。それが「カフェインとBCAAの同時摂取」だ。13名のアスリートに炭水化物とカフェイン、BCAAを含んだドリンクを摂取させたところ、2時間のランニングにおいて2%のパフォーマンス改善が起こったのである。(※1)

カフェインは脂肪細胞からの脂肪酸放出を刺激し、運動中の脂肪のエネルギー化を促進してくれる他、アデノシンという物質と構造が似ており、アデノシン受容体に結び付くことができる。アデノシンはドーパミン作動神経の働きを邪魔するが、カフェインがアデノシン受容体に結び付くことでそれが抑制され、ドーパミン作動神経が強く働くようになる。その結果、集中力がアップする。

そしてBCAAは筋肉内でエネルギーとしても使われる。特にグリコーゲンが枯渇した状態ではBCAAが脂肪酸のエネルギー化を促進し、疲労が起こりにくくなることが示されている。(※2)

■エンデュランス能力を高めるために ~NOブースター

血管拡張作用を持つ一酸化窒素(NO)。NOはアルギニンを材料として作られるため、アルギニンを摂取することで体内におけるNOの合成が高まる。そしてNOの合成が高まれば、血管が拡張して酸素や栄養素の運搬がスムーズになり、持久力が向上するのである。(※3, ※4, ※5)
ただしアルギニンはアルカリが強い。そのためアルギニンだけを大量に摂取すると、胸やけを起こしたり消化不良になってしまったりすることがある。
そこで「シトルリン」と組み合わせるのだ。シトルリンは体内で尿素サイクルにより、アルギニンに容易に変換される。1回750mgのシトルリンを1日2回摂取することにより、体内のアルギニンレベルを十分に高めることができている。(※6)

アルギニンとシトルリンをともに摂取すればアルギニンのアルカリ性は抑えられ、また「シトルリン→アルギニン」となることによるタイムリリース効果も期待できるだろう。NOブースターとしての「アルギニン+シトルリン」の効果を体感してほしい。
ちなみにカフェインはアルギニンを分解する酵素を阻害するため、体内のアルギニンレベルを高め、さらにNOを増やすことができる。カフェインとアルギニン、シトルリンの同時摂取は相乗効果をもたらすのである。(※7)

■VELOX プレワークアウトとは何か

1本50mlあたりシトルリン1200mgとアルギニン1200mg。BCAA500mg、カフェイン100mgを配合したプレワークアウトサプリメント、それがVELOX Pre Workoutだ。適切なカーボローディングに加え、競技の30~60分ほど前に1~2本のVELOX を飲むことにより、普段とは明らかに違うパフォーマンスを体感できるだろう。


※現在、VELOXは終売しております。

(終わり)

ENERGY JELLY

【1個(180g)あたり】
エネルギー:200kcal、たんぱく質:4.1g、脂質:0g、炭水化物:46g、食塩相当量:0.05g、マグネシウム:20mg、ビタミンB1:0.74mg、ビタミンB2:0.63mg、ビタミンB6:0.59mg、ビタミンB12:1.3μg、ナイアシン:5.8mg、葉酸:90μg、パントテン酸:2.0mg、アルギニン:1,200mg、シトルリン:1,200㎎

詳しい情報・ご購入はこちらから

エナジージェル

【1個(41g)あたり】

エネルギー:134kcal、たんぱく質:4.5g、脂質:0g、炭水化物:28.9g、食塩相当量:0.14g、マグネシウム:50mg、アルギニン:1,200mg、シトルリン:1,200㎎、カフェイン:100㎎

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【参考文献】

  • 1:Effects of carbohydrates-BCAAs-caffeine ingestion on performance and neuromuscular function during a 2-h treadmill run: a randomized, double-blind, cross-over placebo-controlled study. J Int Soc Sports Nutr. 2011 Dec 7;8:22. doi: 10.1186/1550-2783-8-22.
  • 2:Branched-chain amino acids supplementation enhances exercise capacity and lipid oxidation during endurance exercise after muscle glycogen depletion. J Sports Med Phys Fitness. 2011 Mar;51(1):82-8.
  • 3:Effects of oral supplementation of L-arginine in the treatment of pulmonary hypertension secondary to pulmonary embolism: a case report. Fukushima J Med Sci. 2010 Dec;56(2):135-8.
  • 4:L-arginine supplementation prolongs exercise capacity in congestive heart failure. Kardiol Pol. 2004 Apr;60(4):348-53.
  • 5:L-Arginine Affects Aerobic Capacity and Muscle Metabolism in MELAS (Mitochondrial Encephalomyopathy, Lactic Acidosis and Stroke-Like Episodes) Syndrome. PLoS One. 2015 May 20;10(5):e0127066. doi: 10.1371/journal.pone.0127066. eCollection 2015.
  • 6:Pharmacokinetic and pharmacodynamic properties of oral L-citrulline and L-arginine: impact on nitric oxide metabolism. British Journal of Clinical Pharmacology, 65(1):51-9, 2008.
  • 7:Effect of caffeine on metabolism of L-arginine in the brain. Mol Cell Biochem. 2003 Feb;244(1-2):125-8.