Nutrition Guide 身体を作り、機能させる栄養・サプリメント情報 より効率的な身体作りのために

1-3.身体のガソリンってなに?

車のエンジンはガソリンが爆発する事によりピストンが上下し、大きなパワーを発揮する。人間の身体もエンジン同様、筋肉がパワーを産み出す事は誰もが知っている事だろう。では人間のエンジン、つまり筋肉を動かすためのガソリンは一体なんであろうか?炭水化物?脂肪?それだけでは少し答えとしては不十分である。

決して間違いではないのだが、人間の身体はそんな単純ではない。かといってそれほど難しい訳でもない。ポイントは「真実」を知る事、分かりやすく説明するので、まずはじっくり読んで欲しい。

実は、身体のエネルギーとなるガソリンタンクにはATP-CP系、乳酸系、有酸素系の3つがあるのだ。それぞれのタンクには、ATP(アデノシン三リン酸)という化合物が蓄えられており、これがエネルギー源となるが、そのATPの生成方法がガソリンタンクによって異なる。

またこれらのガソリンタンクは、使われる順番が決まっていて、リレー競技のように、始めのガソリンタンクが空になったら、次のガソリンタンクのガソリンが使われる。

始めに使われるガソリンタンクはATP-CP系である。このタンクでは、クレアチンを使ってATPを再合成していて、とても強い力を産み出している。しかしATPもクレアチンも体内には少ししか存在しないため、短時間(8秒程度)でタンクが空っぽになってしまう。だから材料であるクレアチンを多く体内にとどめることにより、このATP-CP系のガソリンタンクの量が増え、大きな力がより大きく、またより長い時間持続することになる。

次に使われるガソリンタンクは乳酸系である。このタンクでは、炭水化物が酸素の無い状態で分解され、大量のATPを生成している。ただし、同時に疲労物質である乳酸も生成してしまうため、約30~60秒程度で力尽きてしまい、このガソリンタンクも使えなくなってしまう。 最後に使われるガソリンタンクは有酸素系である。このタンクでは炭水化物や脂肪が、呼吸により摂り込まれた酸素によって酸化されATPを生成している。炭水化物、脂肪の材料さえあれば、酸素を供給することで、力は弱いが長時間持続してエネルギーを産出することができる。

身体のガソリンであるATPが不足すると、身体はエンジンそのものを使ってエネルギーを作り出そうとする。つまり、筋肉を破壊してしまうのだ。折角作った筋肉もエネルギー不足により衰退してしまうという訳だ。

だから、それぞれのガソリンタンクを満タンにしておくことが、アスリートにとっては重要となる。

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