少ない時間を有効に使う。それがジャバリのスタイルだ。全身をバランスよく鍛えるため、彼がとりわけ重視しているのが「ビッグ3」と呼ばれるエクササイズ。すなわち「スクワット」と「ベンチプレス」、そして今回紹介する「デッドリフト」だ。
デッドリフトはハムストリングスや大臀筋、脊柱起立筋群の他、広背筋や大円筋、僧帽筋など、多くの筋肉を刺激できる。
ジャバリはウォームアップとして140kg×3~5レップ。
その後、155kgにアップ×3~5レップを3セットほどこなす。特筆すべきはフォームだ。バーベルを持った後、いったん腰を低く落とす。
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【構え】 | 【スタート】いったん腰を深く落とす |
「大事なのは背中のアーチをしっかり保つこと。そしていったん腰を落とすのは、下半身をしっかりと固めることで、反動を使わないため。勢いや反動を使い、トレーニングをやった気になっても意味はないからね」
挙上後には腰を少し反らせながら、お尻をぐっと入れ込む。それにより、最後に強い負荷を自らの身体に「押し込む」。
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【フィニッシュ】腰を少し反らせながら、お尻をぐっと入れ込む |
忙しい日々を送るが故、ジャバリは多くの時間をトレーニングに費やせるわけでは決してない。彼が使える時間は、早朝の1時間弱のみ。だからこそトレーニングは集中して、高いテンションを保ちながら行う。
しかしそれは、エクササイズを雑に行う、という意味では決してない。
「勢いや、反動を使うな!」
それはデッドリフトに限らず、あらゆるトレーニングメニューに共通する、ジャバリの大切な考え方なのである。
デッドリフトは、正しいフォームを身につけることが特に大切だ。いたずらに高重量を追い求めず、軽いウエイトから始め、フォームを徐々に体になじませていくことを意識してほしい。
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前田成彦
前田成彦
DESIRE TO EVOLUTION編集長&株式会社オフィス221代表。
学生~社会人にてアメリカンフットボールを経験。ウォリアーの端くれとして昨年よりトレーニングを本格的に再開。先日、ベンチプレスのMAXはやっと100㎏に到達した。目標は夏までに130㎏挙上。