ジャイアンツ

公認スポーツ栄養士 斉藤裕子のGIANTS NUTRITION

公認スポーツ栄養士 斉藤裕子のGIANTS NUTRITION 公認スポーツ栄養士 斉藤裕子のGIANTS NUTRITION

野球選手は栄養補給のタイミングが難しい!?

こんにちは。
先日、ジャイアンツ寮で、寮生と育成選手を対象として、栄養講習会を実施しました。
今回選手たちにお伝えしてきたのは、ズバリ、運動前後の栄養補給について。

プロ野球の試合開始時間はさまざまです。一軍では14時や18時が多いですが、ファームではこれからの時期13時や18時、それ以外にも16時や17時といった時間に試合を行うこともあります。

このように試合開始時間が異なるので、これに合わせたタイミングでの栄養補給を意識してほしい、というのが今回行った講習会の狙いです。具体的には、それぞれの試合開始時間に合わせた、朝食・昼食・ケータリングや試合後の夕食と補食のベストなタイミングや量をお伝えしてきました。


話は少しさかのぼりますが、ジャイアンツに帯同するようになってまず困ったのが、試合前の栄養補給をどうするか、ということでした。私自身、これまでサッカー、ラグビー、アメフト、ラクロスなど様々な競技の栄養サポートを担当してきました。しかし、野球の場合これらの競技と大きく違うのが、ホームとビジターで練習時間が異なるという点です。

また、チームの中でも投手はだいたい同じようなルーティーンで練習できますが、野手はそれぞれ守備やバッティングの練習時間、順番が異なります。その結果、練習後の試合前軽食のタイミングが人によって異なることが多いのです。さらに、試合が始まった後もホームとビジターでは攻撃と守備のタイミングが異なるため、プレイボールがかかってからの選手たちの動きが大きく変わってきます。

個人的には、ここにすごく気を遣ってきました。
選手から、"今日はどんなものを食べたら良い?"と聞かれたときに、選手の今の状況を聞き、その選手が出場する打順を元にケータリングのメニューの中から考え、お伝えするようにしています。

そして、試合後は、すかさず栄養補給をしてほしいというのが一番の願いです。
チームではプロテインを導入しているので、これを飲むように話をしています。しかし、ここもホームなのかビジターなのか、ビジターでも遠征を伴うかどうかで、選手の夕食タイミングが異なるため、状況に応じたタイミングや量をアドバイスしています。選手が実際にどんなものを食べているか、飲んでいるか、といったことについては、またあらためて詳しくお話させていただきます。

これを食べたからホームランが打てる、三振が取れる、というメニューは存在しませんが、試合開始のタイミングや試合中に良好なコンディションを維持し続けられる、ということは事前の栄養補給が大きく関与すると思っています。ちなみに、選手はよく「これを食べて昨日は調子が良かったから、今日もこれを食べよう!」という、いわば験担ぎみたいなこともしたりします。これはどの競技の選手でもありますよね!食べ物で何かが劇的に変わることは少ないかもしれません。でも、この考える、振り返る、という行動が実はとても大事なことだと思っています。

理想とされる食事はもちろんありますが、最終的には自身の身体に取り入れたときにどうだったか、というのは本人しかわからないので、その感覚を大事にしてもらいつつ、その上で、"選手一人ひとりの理想の食事"を作り出せるよう、今後もサポートしていきたいと思います。

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(vol.3を読む)


斉藤裕子

斉藤裕子

子どもの頃、試合の度に食事メニューを考えてくれた母の姿に影響を受けて、管理栄養士を志す。食品メーカーの管理栄養士として、さまざまな競技のアスリートやアーティストに栄養サポートを実施。現在は株式会社ドームに所属し、ジャイアンツのニュートリションアドバイザーを担当。選手たちが、怪我なく1日でも長く野球を続けられるようにと日々奮闘中。

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