競技パフォーマンスUP
昨年、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019を無敗で制覇し、JFL(日本フットボールリーグ)に昇格。初の全国リーグでの戦いに挑むいわきFC。今年のJFLは新型コロナウイルスの影響で開幕が7月に延期され、大会方式も16チームによるホーム&アウェー方式から、16チーム1回戦総当たり方式に変更された。
リーグ戦は7月18日の第16節よりスタートし、ホームのJヴィレッジスタジアムで行われた初戦の相手は奈良クラブ。いわきFCは持ち前のフィジカルを前面に押し出すサッカーを展開し、2対1で逆転勝ちを収めた。
しかし、そこからは煮え切らない展開が続く。1カ月の中断期間を経て迎えた8月23日の第17節・ヴェルスパ大分戦(アウェー)に1対4で大敗。再起を懸けたFCマルヤス岡崎戦(アウェー)に2対0で勝利するも、翌週のホンダロックSC戦(ホーム)を1対2で落としてしまう。
第20節の高知ユナイテッドSC戦(ホーム)では、今年加入したFW谷村海那、MF山口大輝が2得点ずつを挙げ4対3で勝利。再び勢いに乗っていくと思われた。しかし、第21節のラインメール青森戦(アウェー)を1対1で分け、並行して行われた天皇杯2回戦でもラインメール青森と対戦。DF黒宮の退場もあって0対3で敗戦を喫するなど、勢いに乗れない不安定な状態が続く。
そんな状況で迎えたJFL第22節の相手は、勝ち点10で並ぶFC大阪。開幕戦でホンダロックSCに4対0で圧勝し、JFL4連覇中のHonda FCと引き分けるなど、地力のあるチームである。そしてJリーグ昇格を目指す「百年構想クラブ」同士の対決でもあった。
外から見たいわきFCのイメージは「筋トレ軍団」。かつてはフィールドでの練習以上に身体作りに時間をかけ、サッカーの練習は1日30分程度。週末にリーグ戦があろうと関係なく、ハードなウエイトトレーニングを週2~3回こなしていた時代もあった。だが、今は違う。全国リーグJFLに昇格し、ほぼ毎週末にリーグ戦を控える今年。リーグ開幕後は、フィジカルトレーニングを行うのは基本的に週1度のみとなっている。
8月23日のヴェルスパ大分戦以降、チームは主にオフ明けの水曜日に、全員でトレーニングルームでのウエイトトレーニングと、フィールドでのSAQトレーニング(Speed・Agilluty・Quickness)を行う。チームのフィジカルストレーニングを司る鈴木秀紀パフォーマンスコーチは語る。
「シーズン中の今は筋肥大を目指すのではなく、筋力×スピードの総合的なパワー発揮を目指します。そのため高重量を扱うのではなく、負荷をやや抑えます。GymAwareという機器を使って、ウエイトトレーニングにおける挙上スピードを測定。『最大筋力の60~70%の重量×挙上スピードを維持できるレップス』という設定で、動作スピードを上げるトレーニングを行っています。
スピードを維持できるレップスというと、おおむね5~6回ぐらいですね。無理に重さを追わず、スピードが出ないのであれば重さを落とします。選手の中にはもっとヘビーウェイトでトレーニングしたいと言う選手もいるのですが、そこはいさめています(笑)」
トレーニングの重量とレップスの設定については、2017年から行っている遺伝子検査の結果も考慮する。検査によって選手をRR(パワー系)、RX(中間系)、XX(持久系)の3パターンに分け、それぞれに最適な負荷をかけていく。
「RRの選手達は負荷をやや大きくしてもパワーを発揮できるので、重さとスピードの両方を要求します。それに対しXX、RXの選手は重量を最大筋力の50~60%に下げたとしても、レップスはなるべく落とさないようにする。そのように、個別性も考慮してトレーニングを行っています」
力の拮抗したチームが集まり、アウェーの遠征も多いJFLを勝ち抜くためには、リーグ戦中のトレーニング頻度は落とさざるを得ない。ただしそれは、いわきFCが身体作りを軽視し、チーム創設時に掲げた「日本のフィジカルスタンダードを変える」というスローガンを捨てた、という意味ではない。オフ明けに行うフィジカルトレーニングは今もハードで、高密度な内容であり続けている。
フィジカルに対する選手達の意識も非常に高く、鈴木パフォーマンスコーチは個人的に注目している選手として、MF山下優人とMFとFWでプレーする山口大輝を挙げる。
「昨年加入した山下はJFL昇格の立役者の一人。今年は負傷で出遅れて第19節のホンダロック戦から試合復帰しましたが、身体を張ってボールをキープするなど、よく頑張っています。ケガがあった分、しっかりウエイトトレーニングに打ち込んでパワーアップしました。彼としてはもっとやりたいようで、今は『ストレングス週1日だけで、本当に大丈夫ですか?』と聞いてきます。
それぐらい高い意欲でトレーニングに取り組む選手がいるのは、僕としてはすごくうれしい。少なくとも数年前には考えられなかったこと。このチームを担当する以前に、そういったサッカー選手に会ったことはありません」
また山口大輝は、流通経済大時代は今のように身体を張ってセカンドボールを取りに行くような選手ではなかったという。チームの戦い方を理解してストレングストレーニングに打ち込み、体つきがはっきりと変わり、ボールをキープできるようになった。
「今年のチームで一番変わった選手かもしれません。加入当初はベンチプレスのMAXが35㎏ぐらいだったと思います。でも今は見違えましたね。いわきFCは選手のパワーアップの度合いを骨格筋量で見ていますが、彼の場合1月から5月までトレーニングを積んで、プラス1.5㎏。体つきが大きく進化しました。
急激に筋肉が付きすぎてプレーが変わってしまわないか、フィーリングを確認したのですが、まったく問題ないそうです。実際、開幕以降スタート出場を続け、MFとFWの両方で活躍。今やチームに決して欠かせない存在へと成長しています」
迎えたJFL第22節・FC大阪戦。試合は前半7分、右サイドを突破したMF金大生のパスに反応したFW岩渕弘人のゴールでいわきFCが先制。62分にはFW鈴木将大のシュートからのクリアボールを再び岩渕が決め2点目。77分にFC大阪がFKから1点を返すも、85分にFW鈴木翔大がヘッドでゴール。FC大阪は後半ロスタイムに1点を返したが、いわきFCが逃げ切る形となった。
「開幕戦の第15節・奈良クラブ戦以来の力強さを感じる試合でした。いわきFCはフィジカル=走力ととらえ、選手達は90分間全力で走り続ける負荷の高いサッカーを目指していますが、この試合ではそれがよくできたと思います。
この試合の前まで、選手達が足元で上手くプレーしようとしていた印象がありました。いわきFCのストレングストレーニングへの取り組みは、他のチームと比べて圧倒的です。普段あれだけハードなトレーニングをしているのだから、その強みをもっと生かし、例えばセカンドボールにガツンと身体を当てボールを獲ったりと、もっと身体を張って相手を嫌がらせるプレーをしてほしいと思っていました。
その点、このFC大阪戦ではみんな本当によく頑張った。それは見ていた印象だけでなく、実際に選手の身体に付けたGPSデバイスで計測した数値にも表れています。スプリントの回数も走行距離も、非常にいい数字が出ています」
FC大阪戦を控え、プールでのリカバリーを行ったり、試合会場入り時間を調整するなど、選手達の精神的なリフレッシュに努めたことも、功を奏した。
「疲労がたまると筋肉が硬直しやすいので、試合翌日はオフにせず、フル出場したメンバーはゆっくりしたペースのジョグと長めのストレッチなどで軽く動いて身体をほぐします。オフはその翌日です。
今回のFC大阪戦の前は、普段フィールドで行うリカバリーをプールで行いました。水中で軽く動き、身体をほぐした感じですね。プールでのリカバリーは一定の効果がある、という研究もあり今回トライしましたが、よかったと思います。
他にも試合会場入りの時間を変えるなどの工夫もしました。おそらく監督としても、何かしらの変化を与えて臨みたかったのではないでしょうか。今後も一つのやり方に固執せず、積極的に新しいことにチャレンジして、いいものは取り入れていきたいです」
選手達のコンディションにばらつきが出始めているこの時期だからこそ、ベースとなる身体作りに今一度注力していくという。
「主に水曜日に行うフィジカルトレーニングにプラスして、やっていこうと考えています。例えば骨格筋量がチームで定めていた数値より落ちてきている選手など、もう少しフィジカルの底上げをすべき選手、そしてDFの黒宮渉や小田島怜といったシーズン途中に急遽加入してきた選手については、全体で行った翌日にも個別でフィジカルトレーニングを行うつもりです。
チームは選手の年齢が若いこともあり、いい時と悪い時がはっきりしている印象があります。試合前に様子を見て、今日は行けそうだなという時は行けるし、ちょっとおかしいぞと思ったら微妙な試合をしてしまう傾向があると思っていました。
確かにリーグ戦に好不調の波はつきもの。ずっと右肩上がりというわけには決していかない。そういった波をできるだけ少なくするためにも、フィジカルの底上げをしっかりと行っておきたい。そして自分達のストロングポイントを前面に出し、やってきたことを信じて戦ってほしいですね」
FC大阪戦を終え、合計7試合を消化。チームは9月27日現在勝ち点13で、Honda FCとヴェルスパ大分に次ぐ3位につけている。だが、リーグ戦はまだ中盤。特に10月後半から11月にかけて、2018年の天皇杯で敗れたソニー仙台FC、昨年JFL3位の成績を残した東京武蔵野シティFC、そして現在JFL4連覇中のHonda FCとの戦いが待つ。J3への昇格条件は、リーグ戦4位以内かつ百年構想クラブ2位以内。2020年のJFLは、いよいよここから佳境に入る。
昨年、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019を無敗で制覇し、JFL(日本フットボールリーグ)に昇格。初の全国リーグでの戦いに挑むいわきFC。今年のJFLは新型コロナウイルスの影響で開幕が7月に延期され、大会方式も16チームによるホーム&アウェー方式から、16チーム1回戦総当たり方式に変更された。
リーグ戦は7月18日の第16節よりスタートし、ホームのJヴィレッジスタジアムで行われた初戦の相手は奈良クラブ。いわきFCは持ち前のフィジカルを前面に押し出すサッカーを展開し、2対1で逆転勝ちを収めた。
しかし、そこからは煮え切らない展開が続く。1カ月の中断期間を経て迎えた8月23日の第17節・ヴェルスパ大分戦(アウェー)に1対4で大敗。再起を懸けたFCマルヤス岡崎戦(アウェー)に2対0で勝利するも、翌週のホンダロックSC戦(ホーム)を1対2で落としてしまう。
第20節の高知ユナイテッドSC戦(ホーム)では、今年加入したFW谷村海那、MF山口大輝が2得点ずつを挙げ4対3で勝利。再び勢いに乗っていくと思われた。しかし、第21節のラインメール青森戦(アウェー)を1対1で分け、並行して行われた天皇杯2回戦でもラインメール青森と対戦。DF黒宮の退場もあって0対3で敗戦を喫するなど、勢いに乗れない不安定な状態が続く。
そんな状況で迎えたJFL第22節の相手は、勝ち点10で並ぶFC大阪。開幕戦でホンダロックSCに4対0で圧勝し、JFL4連覇中のHonda FCと引き分けるなど、地力のあるチームである。そしてJリーグ昇格を目指す「百年構想クラブ」同士の対決でもあった。
外から見たいわきFCのイメージは「筋トレ軍団」。かつてはフィールドでの練習以上に身体作りに時間をかけ、サッカーの練習は1日30分程度。週末にリーグ戦があろうと関係なく、ハードなウエイトトレーニングを週2~3回こなしていた時代もあった。だが、今は違う。全国リーグJFLに昇格し、ほぼ毎週末にリーグ戦を控える今年。リーグ開幕後は、フィジカルトレーニングを行うのは基本的に週1度のみとなっている。
8月23日のヴェルスパ大分戦以降、チームは主にオフ明けの水曜日に、全員でトレーニングルームでのウエイトトレーニングと、フィールドでのSAQトレーニング(Speed・Agilluty・Quickness)を行う。チームのフィジカルストレーニングを司る鈴木秀紀パフォーマンスコーチは語る。
「シーズン中の今は筋肥大を目指すのではなく、筋力×スピードの総合的なパワー発揮を目指します。そのため高重量を扱うのではなく、負荷をやや抑えます。GymAwareという機器を使って、ウエイトトレーニングにおける挙上スピードを測定。『最大筋力の60~70%の重量×挙上スピードを維持できるレップス』という設定で、動作スピードを上げるトレーニングを行っています。
スピードを維持できるレップスというと、おおむね5~6回ぐらいですね。無理に重さを追わず、スピードが出ないのであれば重さを落とします。選手の中にはもっとヘビーウェイトでトレーニングしたいと言う選手もいるのですが、そこはいさめています(笑)」
トレーニングの重量とレップスの設定については、2017年から行っている遺伝子検査の結果も考慮する。検査によって選手をRR(パワー系)、RX(中間系)、XX(持久系)の3パターンに分け、それぞれに最適な負荷をかけていく。
「RRの選手達は負荷をやや大きくしてもパワーを発揮できるので、重さとスピードの両方を要求します。それに対しXX、RXの選手は重量を最大筋力の50~60%に下げたとしても、レップスはなるべく落とさないようにする。そのように、個別性も考慮してトレーニングを行っています」
力の拮抗したチームが集まり、アウェーの遠征も多いJFLを勝ち抜くためには、リーグ戦中のトレーニング頻度は落とさざるを得ない。ただしそれは、いわきFCが身体作りを軽視し、チーム創設時に掲げた「日本のフィジカルスタンダードを変える」というスローガンを捨てた、という意味ではない。オフ明けに行うフィジカルトレーニングは今もハードで、高密度な内容であり続けている。
フィジカルに対する選手達の意識も非常に高く、鈴木パフォーマンスコーチは個人的に注目している選手として、MF山下優人とMFとFWでプレーする山口大輝を挙げる。
「昨年加入した山下はJFL昇格の立役者の一人。今年は負傷で出遅れて第19節のホンダロック戦から試合復帰しましたが、身体を張ってボールをキープするなど、よく頑張っています。ケガがあった分、しっかりウエイトトレーニングに打ち込んでパワーアップしました。彼としてはもっとやりたいようで、今は『ストレングス週1日だけで、本当に大丈夫ですか?』と聞いてきます。
それぐらい高い意欲でトレーニングに取り組む選手がいるのは、僕としてはすごくうれしい。少なくとも数年前には考えられなかったこと。このチームを担当する以前に、そういったサッカー選手に会ったことはありません」
また山口大輝は、流通経済大時代は今のように身体を張ってセカンドボールを取りに行くような選手ではなかったという。チームの戦い方を理解してストレングストレーニングに打ち込み、体つきがはっきりと変わり、ボールをキープできるようになった。
「今年のチームで一番変わった選手かもしれません。加入当初はベンチプレスのMAXが35㎏ぐらいだったと思います。でも今は見違えましたね。いわきFCは選手のパワーアップの度合いを骨格筋量で見ていますが、彼の場合1月から5月までトレーニングを積んで、プラス1.5㎏。体つきが大きく進化しました。
急激に筋肉が付きすぎてプレーが変わってしまわないか、フィーリングを確認したのですが、まったく問題ないそうです。実際、開幕以降スタート出場を続け、MFとFWの両方で活躍。今やチームに決して欠かせない存在へと成長しています」
迎えたJFL第22節・FC大阪戦。試合は前半7分、右サイドを突破したMF金大生のパスに反応したFW岩渕弘人のゴールでいわきFCが先制。62分にはFW鈴木将大のシュートからのクリアボールを再び岩渕が決め2点目。77分にFC大阪がFKから1点を返すも、85分にFW鈴木翔大がヘッドでゴール。FC大阪は後半ロスタイムに1点を返したが、いわきFCが逃げ切る形となった。
「開幕戦の第15節・奈良クラブ戦以来の力強さを感じる試合でした。いわきFCはフィジカル=走力ととらえ、選手達は90分間全力で走り続ける負荷の高いサッカーを目指していますが、この試合ではそれがよくできたと思います。
この試合の前まで、選手達が足元で上手くプレーしようとしていた印象がありました。いわきFCのストレングストレーニングへの取り組みは、他のチームと比べて圧倒的です。普段あれだけハードなトレーニングをしているのだから、その強みをもっと生かし、例えばセカンドボールにガツンと身体を当てボールを獲ったりと、もっと身体を張って相手を嫌がらせるプレーをしてほしいと思っていました。
その点、このFC大阪戦ではみんな本当によく頑張った。それは見ていた印象だけでなく、実際に選手の身体に付けたGPSデバイスで計測した数値にも表れています。スプリントの回数も走行距離も、非常にいい数字が出ています」
FC大阪戦を控え、プールでのリカバリーを行ったり、試合会場入り時間を調整するなど、選手達の精神的なリフレッシュに努めたことも、功を奏した。
「疲労がたまると筋肉が硬直しやすいので、試合翌日はオフにせず、フル出場したメンバーはゆっくりしたペースのジョグと長めのストレッチなどで軽く動いて身体をほぐします。オフはその翌日です。
今回のFC大阪戦の前は、普段フィールドで行うリカバリーをプールで行いました。水中で軽く動き、身体をほぐした感じですね。プールでのリカバリーは一定の効果がある、という研究もあり今回トライしましたが、よかったと思います。
他にも試合会場入りの時間を変えるなどの工夫もしました。おそらく監督としても、何かしらの変化を与えて臨みたかったのではないでしょうか。今後も一つのやり方に固執せず、積極的に新しいことにチャレンジして、いいものは取り入れていきたいです」
選手達のコンディションにばらつきが出始めているこの時期だからこそ、ベースとなる身体作りに今一度注力していくという。
「主に水曜日に行うフィジカルトレーニングにプラスして、やっていこうと考えています。例えば骨格筋量がチームで定めていた数値より落ちてきている選手など、もう少しフィジカルの底上げをすべき選手、そしてDFの黒宮渉や小田島怜といったシーズン途中に急遽加入してきた選手については、全体で行った翌日にも個別でフィジカルトレーニングを行うつもりです。
チームは選手の年齢が若いこともあり、いい時と悪い時がはっきりしている印象があります。試合前に様子を見て、今日は行けそうだなという時は行けるし、ちょっとおかしいぞと思ったら微妙な試合をしてしまう傾向があると思っていました。
確かにリーグ戦に好不調の波はつきもの。ずっと右肩上がりというわけには決していかない。そういった波をできるだけ少なくするためにも、フィジカルの底上げをしっかりと行っておきたい。そして自分達のストロングポイントを前面に出し、やってきたことを信じて戦ってほしいですね」
FC大阪戦を終え、合計7試合を消化。チームは9月27日現在勝ち点13で、Honda FCとヴェルスパ大分に次ぐ3位につけている。だが、リーグ戦はまだ中盤。特に10月後半から11月にかけて、2018年の天皇杯で敗れたソニー仙台FC、昨年JFL3位の成績を残した東京武蔵野シティFC、そして現在JFL4連覇中のHonda FCとの戦いが待つ。J3への昇格条件は、リーグ戦4位以内かつ百年構想クラブ2位以内。2020年のJFLは、いよいよここから佳境に入る。