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国際スポーツ栄養学会のHMBに関するポジションスタンド -HMBの効果やそのメカニズム-

国際スポーツ栄養学会のHMBに関するポジションスタンド

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国際スポーツ栄養学会のHMBに関するポジションスタンド -HMBの効果やそのメカニズム-

国際スポーツ栄養学会のHMBに関するポジションスタンド

執行役員SO(Scientific Officer)
栄養学博士 青柳清治

国際スポーツ栄養学会(ISSN:International Society of Sports Nutrition)という、スポーツ栄養に特化した学会ではおそらく世界で一番大きい組織があります。アメリカで毎年一回は総会が行われる他にも、海外(カナダ、ブラジル、中国など)でも開催されている世界規模の学会です。残念ながら昨年3月に予定されていた東京大会はコロナ禍で延期となっていますが、今年の秋に晴れて開催できることを期待しています。

ISSNの学会誌がJournal of the International Society of Sports Nutrition (JISSN)で、学会メンバーでなくてもオンラインで閲覧が自由で、その情報量は多く、特に定期的に学会の主要メンバーによって発行されるポジションスタンド(Position Stand)は、スポーツ栄養の主要トピックに関する最新の情報をベースに学会の見解をまとめた、いわゆるガイドラインの様なものです。
数あるポジションスタンドの中でも、「プロテインと運動」「栄養摂取のタイミング」「研究及び推奨(2018年版)」は我々有志によって完全和訳が終わっていて、DNSまで問い合わせて頂ければ日本語版をお送りいたします。

ISSN ポジションスタンドの一つに、HMB(β-ヒドロキシ-βメチル酪酸)に関する報告が、2013年に発表されました1
https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/1550-2783-10-6

その時点までに出ていたHMBの効果、作用機序、安全性に関する80余りの文献を評価、総括した、とても参考になる一報です。今回はその内容について解説いたします。

 

■ISSN HMBポジションスタンドの要約

要約にこの様な記載があります。「ISSNは文献等を吟味した結果、サプリメントとしてのHMBに関して以下の見解を示す。」

1.  トレーニングしているか否かにか関わらず、HMBは運動によって生じる骨格筋の損傷を抑えてリカバリーを促進する。

2. アスリートは運動する前後にHMBを摂取すると、その効果を得られる。

3. 運動をする2週間前からHMBを摂取し始めると効果的である。

4. トレーニングしていてもしていなくても適度の運動に伴って毎日体重1kgあたり38mgのHMB摂取で、骨格筋肥大、筋力、パワーを向上することができる。

5. HMBカルシウム塩(HMB-Ca)とフリーのHMB(HMB-FA)が市場には出回っている。フリーのHMBの方の吸収が早いという報告もあるが、未だ研究報告数が少ないので何とも言えない。

6. 活動量の少ない高齢者においてHMBは、骨格筋量と機能性を向上させる。

7. 計画的な運動プログラムと抱き合わせることによって、HMBは効果的に除脂肪体重を減少させることができる。

8. HMBの作用機序は、タンパク質分解を抑制することとタンパク質合成を促進することにある。

9. 若年層および高齢者が長期にHMBを摂取しても安全である。

以上、この9点に関して文献中ではその根拠等を詳細に説明しています。この中でも特に骨格筋損傷に関する論文10報、体組成及び運動パフォーマンスに関する論文14報における試験方法(HMB摂取量や調査項目など)と結果が表にして分かりやすくなっています。

更に、ISSNの研究及び推奨2(2018年版)でも、2013年以降の研究発表も踏まえてHMBはスポーツにおけるサプリメントとして、特に筋肉形成におけるエビデンスは高く、パフォーマンス強化については中等度のエビデンスがあると評価しており、有望なスポーツサプリメントとされています。

国内ではスポーツサプリメントとしてのHMBの効果に関する臨床データがあまり報告されていませんが、海外の情報を参考にHMBを有効利用していただきたいと思います。

 

1.Wilson JM et al. International Society of Sports Nutrition Position Stand: beta-hydroxy-beta-methylbutyrate (HMB). JISSN 10:6 (2013)
2.Kirksick CM et al. ISSN exercise & sports nutrition update: research & recommendations. JISSN 15:38 (2018)

 

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HMBはコレと組み合わせろ!

速報「第16回 国際スポーツ栄養学会(ISSN)」に参加して

速報「第15回 国際スポーツ栄養学会(ISSN)」に参加して

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執行役員SO(Scientific Officer)
栄養学博士 青柳清治

国際スポーツ栄養学会(ISSN:International Society of Sports Nutrition)という、スポーツ栄養に特化した学会ではおそらく世界で一番大きい組織があります。アメリカで毎年一回は総会が行われる他にも、海外(カナダ、ブラジル、中国など)でも開催されている世界規模の学会です。残念ながら昨年3月に予定されていた東京大会はコロナ禍で延期となっていますが、今年の秋に晴れて開催できることを期待しています。

ISSNの学会誌がJournal of the International Society of Sports Nutrition (JISSN)で、学会メンバーでなくてもオンラインで閲覧が自由で、その情報量は多く、特に定期的に学会の主要メンバーによって発行されるポジションスタンド(Position Stand)は、スポーツ栄養の主要トピックに関する最新の情報をベースに学会の見解をまとめた、いわゆるガイドラインの様なものです。
数あるポジションスタンドの中でも、「プロテインと運動」「栄養摂取のタイミング」「研究及び推奨(2018年版)」は我々有志によって完全和訳が終わっていて、DNSまで問い合わせて頂ければ日本語版をお送りいたします。

ISSN ポジションスタンドの一つに、HMB(β-ヒドロキシ-βメチル酪酸)に関する報告が、2013年に発表されました1
https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/1550-2783-10-6

その時点までに出ていたHMBの効果、作用機序、安全性に関する80余りの文献を評価、総括した、とても参考になる一報です。今回はその内容について解説いたします。

 

■ISSN HMBポジションスタンドの要約

要約にこの様な記載があります。「ISSNは文献等を吟味した結果、サプリメントとしてのHMBに関して以下の見解を示す。」

1.  トレーニングしているか否かにか関わらず、HMBは運動によって生じる骨格筋の損傷を抑えてリカバリーを促進する。

2. アスリートは運動する前後にHMBを摂取すると、その効果を得られる。

3. 運動をする2週間前からHMBを摂取し始めると効果的である。

4. トレーニングしていてもしていなくても適度の運動に伴って毎日体重1kgあたり38mgのHMB摂取で、骨格筋肥大、筋力、パワーを向上することができる。

5. HMBカルシウム塩(HMB-Ca)とフリーのHMB(HMB-FA)が市場には出回っている。フリーのHMBの方の吸収が早いという報告もあるが、未だ研究報告数が少ないので何とも言えない。

6. 活動量の少ない高齢者においてHMBは、骨格筋量と機能性を向上させる。

7. 計画的な運動プログラムと抱き合わせることによって、HMBは効果的に除脂肪体重を減少させることができる。

8. HMBの作用機序は、タンパク質分解を抑制することとタンパク質合成を促進することにある。

9. 若年層および高齢者が長期にHMBを摂取しても安全である。

以上、この9点に関して文献中ではその根拠等を詳細に説明しています。この中でも特に骨格筋損傷に関する論文10報、体組成及び運動パフォーマンスに関する論文14報における試験方法(HMB摂取量や調査項目など)と結果が表にして分かりやすくなっています。

更に、ISSNの研究及び推奨2(2018年版)でも、2013年以降の研究発表も踏まえてHMBはスポーツにおけるサプリメントとして、特に筋肉形成におけるエビデンスは高く、パフォーマンス強化については中等度のエビデンスがあると評価しており、有望なスポーツサプリメントとされています。

国内ではスポーツサプリメントとしてのHMBの効果に関する臨床データがあまり報告されていませんが、海外の情報を参考にHMBを有効利用していただきたいと思います。

 

1.Wilson JM et al. International Society of Sports Nutrition Position Stand: beta-hydroxy-beta-methylbutyrate (HMB). JISSN 10:6 (2013)
2.Kirksick CM et al. ISSN exercise & sports nutrition update: research & recommendations. JISSN 15:38 (2018)

 

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