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読売ジャイアンツの試合前の食事

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読売ジャイアンツの試合前の食事

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20212月、DNSはジャイアンツとオフィシャルニュートリションサプライヤー契約を締結した。ここでは、DNSがジャイアンツに派遣し栄養サポートを行う、公認スポーツ栄養士・斉藤裕子が、選手達の食事情やスポーツ栄養にまつわるさまざまな情報をお伝えしていく。

■大切なのは、消化吸収にかかる時間。

長いシーズンがはじまっています。今は毎日のように試合があり、日々の試合前後でコンディションを保つことが必須となります。そこで今回は、試合前の食事についてお伝えします。

試合前の食事の最も大きな課題は、試合中に使われるエネルギー源の確保です。野球の試合時間は約3時間。この間にいかにエネルギー不足を起こさず、高いコンディションを維持できるかが重要になります。

「試合の前は、勝つためにカツ!」

かつてはそんな気合いの入れ方もあったかもしれませんが、効率よいエネルギーを確保するために、カギとなるのは糖質です。

私自身、2017年よりチームに関わるようになり、試合前に提供される食事に少しずつ変化を加えてきました。

関わり始めた当初、試合前の食事は、日本人選手用と助っ人外国人選手用に分けられていました。外国人選手用のメニューは名づけて“助っ人セット”(写真)。彼らが好んで食べていたものは何かというと、ブロッコリー・カリフラワーなどの温野菜、マッシュポテトと蒸したチキン。これが外国人選手用として、別皿に盛られていました。

助っ人セット
外国人選手用 試合前の食事 “助っ人セット”


個人的には「これを日本人選手が食べてもいいのでは?」という気持ちがありました。そこでテスト的に、こちらのメニューをチーム全体に展開してみました。

すると、意外にもこちらを選ぶ選手も多く、今では日替わりで、蒸したチキンやポークなどを並べるのが定番となっています。

私がこの試合前の食事で気を遣うのは、消化吸収にかかる時間です。ホームゲームの場合、試合前に食事をするタイミングは早い人で試合開始の約3時間前、通常だと2時間半から2時間あたりで食事をすることが多いです。

試合を2時間後に控えている身体に対して、試合時間の約3時間エネルギーが切れないよう、栄養をいかに効率よく補給するか。それを考えると上記の助っ人セットは、消化吸収に時間のかかるよけいな脂質を省いている分、やはり理にかなっていると感じています。

反対になくしたものは、市販されている菓子パンです。

菓子パンはパンが主体なので、もちろんエネルギー源としての糖質を含んでいますが、どうしても脂質が多くなりがちなのが気になるところ。脂質も長時間の運動時には、エネルギー源として使われます。でも、試合開始前に食べて消化吸収を終えられないままプレイボールとなることは避けたかったので、思い切って少しずつ数を減らし…今ではなくすことに成功しました。

もちろんパンを食べたい選手もいるので、そういう選手にはサンドイッチにしたり、現在では、何もつけなくてもおいしいと評判の米粉パンを導入しています。

■選手の状況によって、試合中に摂る栄養素を判断。

冒頭の記述通り、約3時間、エネルギー切れを起こさずパフォーマンスを発揮し続けるためには、相応のエネルギー補給が必要です。

これはもちろん、試合前の食事だけでまかなうわけではありませんが、試合前は先発するメンバーとそうでないメンバーで、食べる内容を変化させたアプローチを実施しています。このことについては、今後機会があれば書きたいと思います。

試合前のエネルギー補給には糖質が重要です。そのため、選手はまず糖質補給を目的として、主食類を食べています。主食には米、パンの他には麺類がありますが、そば、うどん、パスタ、ラーメンなどが、だいたいどこの球場でもあります。私はここに、少量のたんぱく質を加えることをお勧めしています。できれば上述の蒸したチキンや豚肉などです。

アスリートは、必要な栄養素を小分けに摂取することが求められるので、できるだけこの試合前の食事のタイミングでもまんべんなくたんぱく質など栄養素を補給してほしいことが、まず一つ目の理由です。

そしてもう一つの理由として、消化の負担にならないだけのたんぱく質を入れることで、筋タンパク質の合成や分解に有利に働かせたいという意図があります。

これは、野球という競技だからこそできる面もあります。試合開始から連続したパフォーマンス発揮をする競技であれば、糖質が主なエネルギー源になるので、あまりこうしたことはしません。でも野球という競技を考え、かつ食事を摂った時の選手の反応を見ながら、選手や当日の動きによって調整しています。

試合が始まればメインはエネルギー補給になるので、このタイミングでは食事でなくサプリメントを活用しています。

前回お伝えした通り、試合中に用いているのは主にゼリー飲料。DNSエナジーゼリージェルエックスの2種類を置いているので、試合に出ていた選手が突然裏に来て

「今飲むならゼリーはどっち?」

「左側を飲んで!」

といったやり取りをすることも。

その時の選手の状況によって、糖質とたんぱく質のどちらを補給するかを判断して、アドバイスします。

ジェルエックス

【1個(285g)あたり】

エネルギー:168kcal、たんぱく質:20g、脂質:0g、炭水化物:22g、ナトリウム:6mg(食塩相当量:0g)、ビタミンE:4.0mg、ビタミンB1:0.5mg、ビタミンB2:0.6mg、ビタミンB6:0.5mg、ビタミンB12:3.0μg、ナイアシン:5.4mg、葉酸:90.0μg、鉄:3.9mg、亜鉛:3.4mg

詳しい情報・ご購入はこちらから DNS Online Shop

エナジーゼリー

【1個(180g)あたり】

エネルギー:200kcal、たんぱく質:4.1g、脂質:0g、炭水化物:46g、食塩相当量:0.05g、マグネシウム:20mg、ビタミンB1:0.74mg、ビタミンB2:0.63mg、ビタミンB6:0.59mg、ビタミンB12:1.3μg、ナイアシン:5.8mg、葉酸:90μg、パントテン酸:2.0mg、アルギニン:1,200mg、シトルリン:1,200㎎

詳しい情報・ご購入はこちらから DNS Online Shop

選手の頭の中では、試合前に食べたものと試合でのパフォーマンスや結果が結びつくようです。そのため、調子が落ちると食事に目を向けにくくなることもあります。それでも、常に最良のコンディションで試合を迎えられるよう、日々奮闘中です。

長いシーズンが始まっています。選手がケガをせず1年間戦い抜けるよう、今後も毎回の食事を通してサポートしていきたいと思います。

 

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斉藤 裕子

斉藤 裕子 │ Hiroko Saito

実践女子大学卒業後、東京学芸大学大学院にて、スポーツバイオメカニクス・運動生理学を専攻。食品メーカーやスポーツアパレルメーカー所属の管理栄養士としてJリーグチームやラグビー、アメフト、自転車、ラクロス等様々なアスリートの試合帯同・栄養サポート、その他アーティストに対するライブに向けた栄養面からのサポートを経験。また、セミナーなどを通し、ジュニア世代から学生アスリートに対する選手育成を担当。2018年よりプロ野球チームに常駐し、パフォーマンスを栄養面から支える。

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20212月、DNSはジャイアンツとオフィシャルニュートリションサプライヤー契約を締結した。ここでは、DNSがジャイアンツに派遣し栄養サポートを行う、公認スポーツ栄養士・斉藤裕子が、選手達の食事情やスポーツ栄養にまつわるさまざまな情報をお伝えしていく。

■大切なのは、消化吸収にかかる時間。

長いシーズンがはじまっています。今は毎日のように試合があり、日々の試合前後でコンディションを保つことが必須となります。そこで今回は、試合前の食事についてお伝えします。

試合前の食事の最も大きな課題は、試合中に使われるエネルギー源の確保です。野球の試合時間は約3時間。この間にいかにエネルギー不足を起こさず、高いコンディションを維持できるかが重要になります。

「試合の前は、勝つためにカツ!」

かつてはそんな気合いの入れ方もあったかもしれませんが、効率よいエネルギーを確保するために、カギとなるのは糖質です。

私自身、2017年よりチームに関わるようになり、試合前に提供される食事に少しずつ変化を加えてきました。

関わり始めた当初、試合前の食事は、日本人選手用と助っ人外国人選手用に分けられていました。外国人選手用のメニューは名づけて“助っ人セット”(写真)。彼らが好んで食べていたものは何かというと、ブロッコリー・カリフラワーなどの温野菜、マッシュポテトと蒸したチキン。これが外国人選手用として、別皿に盛られていました。

助っ人セット
外国人選手用 試合前の食事 “助っ人セット”


個人的には「これを日本人選手が食べてもいいのでは?」という気持ちがありました。そこでテスト的に、こちらのメニューをチーム全体に展開してみました。

すると、意外にもこちらを選ぶ選手も多く、今では日替わりで、蒸したチキンやポークなどを並べるのが定番となっています。

私がこの試合前の食事で気を遣うのは、消化吸収にかかる時間です。ホームゲームの場合、試合前に食事をするタイミングは早い人で試合開始の約3時間前、通常だと2時間半から2時間あたりで食事をすることが多いです。

試合を2時間後に控えている身体に対して、試合時間の約3時間エネルギーが切れないよう、栄養をいかに効率よく補給するか。それを考えると上記の助っ人セットは、消化吸収に時間のかかるよけいな脂質を省いている分、やはり理にかなっていると感じています。

反対になくしたものは、市販されている菓子パンです。

菓子パンはパンが主体なので、もちろんエネルギー源としての糖質を含んでいますが、どうしても脂質が多くなりがちなのが気になるところ。脂質も長時間の運動時には、エネルギー源として使われます。でも、試合開始前に食べて消化吸収を終えられないままプレイボールとなることは避けたかったので、思い切って少しずつ数を減らし…今ではなくすことに成功しました。

もちろんパンを食べたい選手もいるので、そういう選手にはサンドイッチにしたり、現在では、何もつけなくてもおいしいと評判の米粉パンを導入しています。

■選手の状況によって、試合中に摂る栄養素を判断。

冒頭の記述通り、約3時間、エネルギー切れを起こさずパフォーマンスを発揮し続けるためには、相応のエネルギー補給が必要です。

これはもちろん、試合前の食事だけでまかなうわけではありませんが、試合前は先発するメンバーとそうでないメンバーで、食べる内容を変化させたアプローチを実施しています。このことについては、今後機会があれば書きたいと思います。

試合前のエネルギー補給には糖質が重要です。そのため、選手はまず糖質補給を目的として、主食類を食べています。主食には米、パンの他には麺類がありますが、そば、うどん、パスタ、ラーメンなどが、だいたいどこの球場でもあります。私はここに、少量のたんぱく質を加えることをお勧めしています。できれば上述の蒸したチキンや豚肉などです。

アスリートは、必要な栄養素を小分けに摂取することが求められるので、できるだけこの試合前の食事のタイミングでもまんべんなくたんぱく質など栄養素を補給してほしいことが、まず一つ目の理由です。

そしてもう一つの理由として、消化の負担にならないだけのたんぱく質を入れることで、筋タンパク質の合成や分解に有利に働かせたいという意図があります。

これは、野球という競技だからこそできる面もあります。試合開始から連続したパフォーマンス発揮をする競技であれば、糖質が主なエネルギー源になるので、あまりこうしたことはしません。でも野球という競技を考え、かつ食事を摂った時の選手の反応を見ながら、選手や当日の動きによって調整しています。

試合が始まればメインはエネルギー補給になるので、このタイミングでは食事でなくサプリメントを活用しています。

前回お伝えした通り、試合中に用いているのは主にゼリー飲料。DNSエナジーゼリージェルエックスの2種類を置いているので、試合に出ていた選手が突然裏に来て

「今飲むならゼリーはどっち?」

「左側を飲んで!」

といったやり取りをすることも。

その時の選手の状況によって、糖質とたんぱく質のどちらを補給するかを判断して、アドバイスします。

ジェルエックス

【1個(285g)あたり】

エネルギー:168kcal、たんぱく質:20g、脂質:0g、炭水化物:22g、ナトリウム:6mg(食塩相当量:0g)、ビタミンE:4.0mg、ビタミンB1:0.5mg、ビタミンB2:0.6mg、ビタミンB6:0.5mg、ビタミンB12:3.0μg、ナイアシン:5.4mg、葉酸:90.0μg、鉄:3.9mg、亜鉛:3.4mg

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エナジーゼリー

【1個(180g)あたり】

エネルギー:200kcal、たんぱく質:4.1g、脂質:0g、炭水化物:46g、食塩相当量:0.05g、マグネシウム:20mg、ビタミンB1:0.74mg、ビタミンB2:0.63mg、ビタミンB6:0.59mg、ビタミンB12:1.3μg、ナイアシン:5.8mg、葉酸:90μg、パントテン酸:2.0mg、アルギニン:1,200mg、シトルリン:1,200㎎

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選手の頭の中では、試合前に食べたものと試合でのパフォーマンスや結果が結びつくようです。そのため、調子が落ちると食事に目を向けにくくなることもあります。それでも、常に最良のコンディションで試合を迎えられるよう、日々奮闘中です。

長いシーズンが始まっています。選手がケガをせず1年間戦い抜けるよう、今後も毎回の食事を通してサポートしていきたいと思います。

 

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斉藤 裕子

斉藤 裕子 │ Hiroko Saito

実践女子大学卒業後、東京学芸大学大学院にて、スポーツバイオメカニクス・運動生理学を専攻。食品メーカーやスポーツアパレルメーカー所属の管理栄養士としてJリーグチームやラグビー、アメフト、自転車、ラクロス等様々なアスリートの試合帯同・栄養サポート、その他アーティストに対するライブに向けた栄養面からのサポートを経験。また、セミナーなどを通し、ジュニア世代から学生アスリートに対する選手育成を担当。2018年よりプロ野球チームに常駐し、パフォーマンスを栄養面から支える。