サプリメント最前線

ウォリアーよ、デカくなれ。 ー後編ー

ウォリアーよ、デカくなれ。 ー後編ー

■HMBの作用とは

mTORを活性化し、同時にユビキチン・プロテアソーム系を抑制する。そうすれば筋肉の合成が高まると同時に筋肉の分解が減るため、効率的に筋肉を増やすことができるわけだ。しかし、そんな都合のいい物質があるのか?

あるのだ。それがHMBである。HMBにはmTORを活性化する強力な作用があるとともに、速筋繊維における筋幹細胞の増殖を促進したり、筋衛星細胞の分化を促したりする作用があるのだ(※1, ※2, ※3)

同時にHMBには、ユビキチン・プロテアソーム系をブロックする作用があることが、数多くの研究で認められている(※2, ※4, ※5, ※6)。また摂取カロリーが少ないときに筋肉を維持する作用も認められているため(※7, ※8)、減量期にHMBを利用するのもいい選択となるだろう。

■グルタミンの作用とは

HMBの働きをさらに高めてくれるのが、「グルタミン」である。グルタミンには筋タンパクを合成する作用や、筋肉の回復を促す作用があることが知られている(※9, ※10)

またグルタミンには、グリコーゲン蓄積を促す作用も期待できる。体重1kgあたり30mgのグルタミンを摂取することにより、エクササイズ2時間後の筋グリコーゲンが対照群と比較して増加していたのである。(※11)

その他の重要な働きとして、グルタミンの持つ免疫強化作用は見逃せない。ハードなトレーニングで免疫が低下することはよく知られているが、グルタミンには免疫細胞のエネルギーを補給する作用があり、免疫強化に一役買ってくれるのである(※12, ※13, ※14)

グルタミン

【1回あたり(5g)の栄養価】
エネルギー:20kcal / たんぱく質:5.0g / 脂質:0.0g / 炭水化物:0.0g / ナトリウム:0.0mg(食塩相当量:0g) / L-グルタミン:5,000m

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■アルギニン&シトルリンの作用とは

ホエイプロテインの弱点、それはアルギニンが少ないことだ。アルギニンは「一酸化窒素(NO)」の材料となる。NOは血管を拡げて血流を増加させたり、インスリンの作用を高めたりする作用がある。

なお「シトルリン」というアミノ酸も、体内でアルギニンに変換される。この変換には時間がかかる。そのため、この二つを摂取することによってタイムリリース効果が期待できるわけだ。まずはアルギニンが吸収されて血中濃度が高まり、その次にシトルリンから変換されたアルギニンが吸収されて血中濃度が高まる。このような流れで、長時間に渡り血中濃度を高くすることができるのだ。

アルギニンやシトルリンの血中濃度が増加してNOが発生し、血流が増加する。それによって酸素や栄養素の運搬も盛んになり、パフォーマンスも向上する。実際にシトルリンを摂取したところ、ベンチプレスのレップス数が増えて筋肉痛が抑制されたという報告や(※15)、レッグプレスやハックスクワット、レッグエクステンションのレップス数が増えたという報告がある。(※16)

また運動中はアンモニアが発生し、疲労の原因となる。アンモニアを除去するときには「オルニチンサイクル」が働くのだが、アルギニンやシトルリンには、このサイクルを活性化する働きがある。つまりアルギニンやシトルリンを摂取することで、アンモニアの除去を促進することができるのである。(※17, ※18)

■ホエイプロテインスーパープレミアムとは

ホエイプロテインの弱点であるアルギニンとシトルリンを強化し、さらにHMBやグルタミンを配合した最高峰のプロテインが「ホエイプロテインスーパープレミアム」だ。

実際の配合量はどうなのか。市販のサプリメントには「〇〇配合!」とうたっていながら、有効成分は雀の涙ほどの量しか入っていないものも多い。それでは効果など見込めない。しかし、ホエイプロテインスーパープレミアムは違う。一食(34g)あたりの成分はタンパク質が26.7g、HMBは1500mg、グルタミンは5000mg、そしてアルギニンとシトルリンが500mgずつ、合計1000mgとなる。

なおアルギニンとシトルリンは「追加での配合」だ。もともとホエイプロテインに含まれるアルギニンとして34gあたり650mgが含まれているため、トータルでは一食で1650mgとなる。

1日に2食分摂取すれば、HMBは3000mg、グルタミンは10000mg、アルギニン+シトルリンで3300mgだ。これは効果を発揮するのに十分な量である。

この最高峰のプロテインを生かすためには、どのタイミングで飲むのがベストであろうか。プロテインを飲むべきタイミングは「トレーニングの60~90分前」と「トレーニング後」そして「寝る前」である。よってこのうちの2回をホエイスーパープレミアムとし、残りの1回はホエイプロテインG+またはホエイ100にする。そうすれば最高の効果を期待できるだろう。

ウォリアーよ、最高峰のプロテインで最善の効果を!

ホエイプロテインSP

【1食あたり(34g)の栄養価】
<フルーツミックス>
エネルギー 131kcal/炭水化物 3.4g/たんぱく質 26.9g/食塩相当量 0.3g/脂質 1.4g /HMB 1,500mg/シトルリン 500mg/グルタミン 5,000mg/アルギニン 500mg

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  • ※1:Signaling pathways initiated by beta-hydroxy-beta-methylbutyrate to attenuate the depression of protein synthesis in skeletal muscle in response to cachectic stimuli.
    Am J Physiol Endocrinol Metab. 2007 Oct;293(4):E923-31. Epub 2007 Jul 3.
  • ※2:Effects of beta-hydroxy-beta-methylbutyrate (HMB) on exercise performance and body composition across varying levels of age, sex, and training experience: A review.
    Nutr Metab (Lond). 2008 Jan 3;5:1. doi: 10.1186/1743-7075-5-1.
  • ※3:β-Hydroxy-β-methylbutyrate (HMB) enhances the proliferation of satellite cells in fast muscles of aged rats during recovery from disuse atrophy.
    Exp Gerontol. 2013 Sep;48(9):973-84. doi: 10.1016/j.exger.2013.06.005. Epub 2013 Jul 4.
  • ※4:Mechanism of attenuation of muscle protein degradation induced by tumor necrosis factor-alpha and angiotensin II by beta-hydroxy-beta-methylbutyrate.
    Am J Physiol Endocrinol Metab. 2008 Dec;295(6):E1417-26. doi: 10.1152/ajpendo.90567.2008. Epub 2008 Oct 7.
  • ※5:Mechanism of the attenuation of proteolysis-inducing factor stimulated protein degradation in muscle by beta-hydroxy-beta-methylbutyrate.
    Cancer Res. 2004 Dec 1;64(23):8731-5.
  • ※6:Attenuation of proteasome-induced proteolysis in skeletal muscle by β-hydroxy-β-methylbutyrate in cancer-induced muscle loss. Cancer Res 2005, 65: 277-83. 10.1158/0008-5472.CAN-05-0169
  • ※7:Effects of beta-hydroxy-beta-methylbutyrate (HMB) on the expression of ubiquitin ligases, protein synthesis pathways and contractile function in extensor digitorum longus (EDL) of fed and fasting rats.
    J Physiol Sci. 2017 Jan 12. doi: 10.1007/s12576-016-0520-x
  • ※8:Anabolic effects of leucine-rich whey protein, carbohydrate, and soy protein with and without β-hydroxy-β-methylbutyrate (HMB) during fasting-induced catabolism: A human randomized crossover trial.
    Clin Nutr. 2016 May 25. pii: S0261-5614(16)30096-6. doi: 10.1016/j.clnu.2016.05.004.
  • ※9:The Influence of Oral L-Glutamine Supplementation on Muscle Strength Recovery and Soreness Following Unilateral Knee Extension Eccentric Exercise.
    Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2015 Oct;25(5):417-26. doi: 10.1123/ijsnem.2014-0209. Epub 2015 Mar 26.
  • ※10:A positive relationship between protein synthetic rate and intracellular glutamine concentration in perfused rat skeletal muscle.
    FEBS Lett. 1987 May 4;215(1):187-91
  • ※11:Stimulatory effect of glutamine on glycogen accumulation in human skeletal muscle.
    Am J Physiol. 1995 Aug;269(2 Pt 1):E309-15.
  • ※12:Glutamine alimentation in catabolic state.
    Journal of Nutrition. Vol.131 Issue 95: 2569-78.
  • ※13:Glutamine prevents downregulation of myosin heavy chain synthesis and muscle atrophy. American Journal of Physiology. Vol.268(4): 730-34.
  • ※14:Why is L-glutamine metabolism important to cells of the immune system in health, postinjury, surgery or infection?
    J Nutr. 2001 Sep;131(9 Suppl):2515S-22S; discussion 2523S-4S
  • ※15:Citrulline malate enhances athletic anaerobic performance and relieves muscle soreness.
    J Strength Cond Res. 2010 May;24(5):1215-22. doi: 10.1519/JSC.0b013e3181cb28e0.
  • ※16:Effects of supplemental citrulline malate ingestion during repeated bouts of lower-body exercise in advanced weightlifters.
    J Strength Cond Res. 2015 Mar;29(3):786-92. doi: 10.1519/JSC.0000000000000670.
  • ※17:Effects of oral supplementation of L-arginine in the treatment of pulmonary hypertension secondary to pulmonary embolism: a case report.
    Fukushima J Med Sci. 2010 Dec;56(2):135-8.
  • ※18:L-arginine supplementation prolongs exercise capacity in congestive heart failure.
    Kardiol Pol. 2004 Apr;60(4):348-53.


Text:
Mr.D
栄養・サプリメント・トレーニングについて、聞けば全てに答えを持っているウォリアー界の生き字引的存在。数々の有名選手のパフォーマンスアップの裏にもMr.Dの存在が...。

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