競技パフォーマンスUP

集中せよ! - Focus your mind !-

集中せよ! - Focus your mind !-

DESIRE TO EVOLUTION

競技パフォーマンスUP

集中せよ! - Focus your mind !-

集中せよ! - Focus your mind !-

仕事を終えてジムに到着、トレーニングを開始する。今日は脚の日だ。最初の種目はスクワット。順調に前回の記録を更新し、全てのセットを終えてレッグプレスに移る。
ここで異変が起きた。インターバルをとって心拍数も落ち着き、カラダはもう準備万端。でも、なぜかやる気がしない。ジムにいる他の人たちの会話が気になってくる。スクワットは記録更新したから、今日はもう帰ろうとまで思ってしまう・・・
トレーニングの途中でやる気がなくなったり、集中力が途切れてしまったりすることは、多くの人が経験しているはずです。肉体的には大丈夫でも、精神的疲労によってパフォーマンスが落ちてしまうようでは、トレーニングの効果をフルに発揮することができません。
優秀なアスリートたちは集中力を落とすどころか、本番ではむしろ集中力をアップさせ、100%以上の力を発揮しています。では「やる気」や「集中力」とはなにか、どうすればそれらをアップさせることができるのか。それらについて考えていきましょう。

■「気合い」の正体

「Fight or Flight (闘争か逃避か)」という言葉があります。ヒトは緊急事態に遭ったとき、交感神経が興奮してアドレナリンノルアドレナリンといったホルモンが分泌され、事態に対して戦うか逃げるかを選ばせます。
戦うにしても逃げるにしても、通常より多くのエネルギーが必要となります。アドレナリンやノルアドレナリンには、脂肪組織から脂肪を取り出して血中に放出したり、グリコーゲンの分解などにより血糖値を上げたりすることで、体内のエネルギーをアップさせる作用があるのです。
アスリートが競技の前に大声を出して気合いを入れていますが、大声を出すことによってもアドレナリンが分泌されます。それにより、エネルギーがアップして、通常以上のパフォーマンスを発揮できるというわけなのです。
さて、アドレナリンやノルアドレナリンは、「チロシン」というアミノ酸から作られます。材料となるチロシンが不足していては、すぐにアドレナリンは枯渇してしまい、エネルギーも足りなくなってしまいます。
チロシンを摂取できる食べ物としては、タケノコや大豆、チーズ、かつお節など。どうも「やる気がでない」というような場合には、これらの食材を使った料理を食べるようにするといいでしょう。

■「集中力」の正体

さて、「気合いが空回りしている」という言葉もあります。アドレナリンが出まくり、気合い十分な状態なのに、冷静さを欠いてしまっていては、ただ空回りしているだけです。最高のパフォーマンスを発揮するためには、常に頭をクリアにさせ、集中していなければいけません。
ここで言う「集中」とは、一つのモノゴトだけに思考、行動を絞り込むことである。ここでは興奮を鎮める「GABA」という物質が重要になってきます。アドレナリンがアクセルだとしたら、GABAはブレーキの役目をすると考えてください。このアクセルとブレーキがバランスよく働くことで、「気合いが入りながらも冷静に集中している」状態を作り出すことができます。
最近ではGABAの含まれた食品が販売されていますが、残念ながらGABAをそのまま摂取しても、脳には到達することができません。しかしビタミンB6をしっかり摂取しておけば、脳内でGABAを十分に作り出すことができます。
ビタミンB6は玄米やソバ、カツオ、レバーなどに多く含まれますので、どうも雑念ばかり浮かんでしまって集中できないという場合には、これらの食材を使った料理を積極的に食べるようにするといいでしょう。
なおGABAをそのまま摂取した場合、脳には到達しませんが、末梢においてリラックス作用をもたらし、血圧を下げる作用が確認されています。

Share
twitter
facebook
印刷用ページへ

仕事を終えてジムに到着、トレーニングを開始する。今日は脚の日だ。最初の種目はスクワット。順調に前回の記録を更新し、全てのセットを終えてレッグプレスに移る。
ここで異変が起きた。インターバルをとって心拍数も落ち着き、カラダはもう準備万端。でも、なぜかやる気がしない。ジムにいる他の人たちの会話が気になってくる。スクワットは記録更新したから、今日はもう帰ろうとまで思ってしまう・・・
トレーニングの途中でやる気がなくなったり、集中力が途切れてしまったりすることは、多くの人が経験しているはずです。肉体的には大丈夫でも、精神的疲労によってパフォーマンスが落ちてしまうようでは、トレーニングの効果をフルに発揮することができません。
優秀なアスリートたちは集中力を落とすどころか、本番ではむしろ集中力をアップさせ、100%以上の力を発揮しています。では「やる気」や「集中力」とはなにか、どうすればそれらをアップさせることができるのか。それらについて考えていきましょう。

■「気合い」の正体

「Fight or Flight (闘争か逃避か)」という言葉があります。ヒトは緊急事態に遭ったとき、交感神経が興奮してアドレナリンノルアドレナリンといったホルモンが分泌され、事態に対して戦うか逃げるかを選ばせます。
戦うにしても逃げるにしても、通常より多くのエネルギーが必要となります。アドレナリンやノルアドレナリンには、脂肪組織から脂肪を取り出して血中に放出したり、グリコーゲンの分解などにより血糖値を上げたりすることで、体内のエネルギーをアップさせる作用があるのです。
アスリートが競技の前に大声を出して気合いを入れていますが、大声を出すことによってもアドレナリンが分泌されます。それにより、エネルギーがアップして、通常以上のパフォーマンスを発揮できるというわけなのです。
さて、アドレナリンやノルアドレナリンは、「チロシン」というアミノ酸から作られます。材料となるチロシンが不足していては、すぐにアドレナリンは枯渇してしまい、エネルギーも足りなくなってしまいます。
チロシンを摂取できる食べ物としては、タケノコや大豆、チーズ、かつお節など。どうも「やる気がでない」というような場合には、これらの食材を使った料理を食べるようにするといいでしょう。

■「集中力」の正体

さて、「気合いが空回りしている」という言葉もあります。アドレナリンが出まくり、気合い十分な状態なのに、冷静さを欠いてしまっていては、ただ空回りしているだけです。最高のパフォーマンスを発揮するためには、常に頭をクリアにさせ、集中していなければいけません。
ここで言う「集中」とは、一つのモノゴトだけに思考、行動を絞り込むことである。ここでは興奮を鎮める「GABA」という物質が重要になってきます。アドレナリンがアクセルだとしたら、GABAはブレーキの役目をすると考えてください。このアクセルとブレーキがバランスよく働くことで、「気合いが入りながらも冷静に集中している」状態を作り出すことができます。
最近ではGABAの含まれた食品が販売されていますが、残念ながらGABAをそのまま摂取しても、脳には到達することができません。しかしビタミンB6をしっかり摂取しておけば、脳内でGABAを十分に作り出すことができます。
ビタミンB6は玄米やソバ、カツオ、レバーなどに多く含まれますので、どうも雑念ばかり浮かんでしまって集中できないという場合には、これらの食材を使った料理を積極的に食べるようにするといいでしょう。
なおGABAをそのまま摂取した場合、脳には到達しませんが、末梢においてリラックス作用をもたらし、血圧を下げる作用が確認されています。