競技パフォーマンスUP
身体作りに役立つスーパーアミノ酸「BCAA」。もはやトレーニーの必需品といっても過言ではありません。しかし、このBCAAが「精神を研ぎ澄ますアミノ酸」でもあることは、あまり知られてないのではないでしょうか。
トレーニングの後半になってくると、どうも集中力が途切れてしまう。また大事な試合中なのに、最後の重要な場面で凡ミスを犯してしまった。このようなときには、精神的な疲労が溜まって集中力が低下しているのです。では、なぜ精神的な疲労が起こるのでしょうか。
運動時には、炭水化物やアミノ酸だけでなく、脂肪(脂肪酸)もエネルギーとして使われます。このとき、脂肪酸は血中のタンパク質(アルブミン)と結合して体内の様々な場所に運ばれます。
さて通常の場合、アルブミンには「トリプトファン」というアミノ酸が結合しています。しかし運動をしていて脂肪酸を身体が要求するようになると、アルブミンは脂肪酸を運ぶために、トリプトファンを捨てなければならなくなります。すると、トリプトファンはアルブミンから離れ、遊離したフリーの状態となります。
アルブミンと結合しているときは、トリプトファンは脳に入ることができません。しかしフリーになることで、脳に入ることができるようになるのです。そしてトリプトファンが脳に入ると、「セロトニン」という神経伝達物質を作り出します。
このセロトニンが脳内で増えることにより、精神的な疲労が起こるとされています。
この考え方は、運動によって起こる精神的な疲労を説明する上で、現時点ではもっとも有力な仮説となっています。実際に運動をさせたラットの脳内各部位で、セロトニン濃度が上昇していることが確認されています。
脳内にアミノ酸が入り込むときは、「運搬物質(トランスポーター)」が必要となります。これにはいくつかの種類があるのですが、実はトリプトファンとBCAAとは、同じトランスポーターを利用しているのです。
つまり、トリプトファンとBCAAとで、トランスポーターを取り合うことになります。ですからBCAAが大量にあれば、トリプトファンは脳内に入り込めず、セロトニンも作られなくなるというわけです。
運動中はBCAAがエネルギー源としても使われるため、BCAAが不足して、よりフリーのトリプトファンが脳に入り込みやすくなっています。しかし事前にBCAAを摂取しておけば、セロトニンの増大を防ぐことができるため、精神的な疲労を防ぐことが可能となるのです。
なおラットにBCAAを投与して運動させた実験では、コントロール群が76分しか運動できなかったところ、BCAA群は99分運動できたという結果が出ています。
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アルブミンと結合しているときは、トリプトファンは脳に入ることができません。しかしフリーになることで、脳に入ることができるようになるのです。そしてトリプトファンが脳に入ると、「セロトニン」という神経伝達物質を作り出します。
このセロトニンが脳内で増えることにより、精神的な疲労が起こるとされています。
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つまり、トリプトファンとBCAAとで、トランスポーターを取り合うことになります。ですからBCAAが大量にあれば、トリプトファンは脳内に入り込めず、セロトニンも作られなくなるというわけです。
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なおラットにBCAAを投与して運動させた実験では、コントロール群が76分しか運動できなかったところ、BCAA群は99分運動できたという結果が出ています。
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