DNS ZONE

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競技パフォーマンスUP

学生主導で、スタンダードを突き詰める。 法政大学アメリカンフットボール部オレンジの「新・フィジカル&ニュートリション戦略」

学生主導で、スタンダードを突き詰める。
法政大学アメリカンフットボール部オレンジの「新・フィジカル&ニュートリション戦略」

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学生主導で、スタンダードを突き詰める。 法政大学アメリカンフットボール部オレンジの「新・フィジカル&ニュートリション戦略」

学生主導で、スタンダードを突き詰める。
法政大学アメリカンフットボール部オレンジの「新・フィジカル&ニュートリション戦略」

関東学生アメリカンフットボール連盟1部リーグTOP8の強豪・法政大学アメリカンフットボール部オレンジが、チーム作りにおいて最も重視しているのは安全性、そして、そのベースとなるフィジカルだ。昨年から続くコロナ禍の中、選手達はDNSのサプリメントを積極的に活用し、大きくて強い身体を作り上げようとしている。彼らの新たなフィジカル&ニュートリション戦略について、有澤玄ヘッドコーチ、西村信哉ヘッドアスレティックパフォーマンスコーチ、そして渡邉日向子トレーナーと選手2人に話を聞いた。

■アメフトは、小手先の戦術でどうにかなるスポーツではない。

関東学生リーグ優勝18回、甲子園ボウル優勝5回を誇る強豪・法政大学アメリカンフットボール部オレンジ。チームの現在の状況について、有澤玄ヘッドコーチ(HC)は「今のところこの状況の中では順調だと思います。」と語る。

2021年のチームは、試験明けの2月初旬から始動した。コロナ対策として大人数が一堂に会することのないよう人数制限を行うなど、ルールを守りながら活動を行っている。

今年の春休み期間。選手達は人数を絞りグループに分かれて集合し、約2時間でフィールドでの練習とウエイトトレーニング、その後リモートでのミーティングをこなすというスケジュール。ウエイトトレーニングに使える時間は約1時間。決して長くはないが、効率を重視している。

「私達が最も重視しているのが安全。そのためには、フィジカル強化は欠かせません。いくら戦術的なスポーツであっても、小手先でどうにかなるものではないと考えています。」

■フィジカルの積み重ねの差が結果に出た。

新型コロナウイルス流行の影響で、チームは昨年、難しいシーズンを過ごした。春は緊急事態宣言による自粛が続き、活動はリモートのみ。武蔵小杉グラウンドに集まることができたのは6月末のことだった。

その後、関東学生リーグは試合数を半分に減らし、10月に開幕することが決定。テスト期間を踏まえると、チーム作りに充てられる期間は実質2カ月しかない。

自粛期間はトレーニング施設が使えないため、選手は各自、自宅でのトレーニングで調整していた。そのためフィジカルの仕上がりは選手ごとのばらつきが大きく、いきなりトップフォームでのトレーニングは難しい。そこで6月末の始動後、シリアスな負傷者を出さぬよう、慎重にチーム作りを進めていった。

2019年までXリーグのチームでストレングス&コンディショニングトレーナーを務め、昨年より就任した西村信哉ヘッドアスレティックパフォーマンスコーチ(APC)は語る。

「昨年の就任当初に選手達の身体を見て、思いのほか細いと感じました。もちろん能力の高いチームであることに疑いはありませんが、身体作りが課題であることは明白。そこでフィジカルの改造に着手しようと決めたところに、コロナ禍が来てしまった。

結局、春は何もできず、6月末からあらためてチーム作りをスタート。しかし夏の暑さと試験休みもあるので、多くのことは望めない。まずは最低限、試合をこなせる状態に戻すために、トレーニングのボリュームはある程度コントロールせざるを得ませんでした。」


関東学生リーグは、通常から1カ月以上遅れの10月半ばの開幕となった。どうにか試合ができる状態までは間に合わせたものの、例年のコンディションからはほど遠い状態。それが結果に表れた。初戦の相手は名門・日本大学フェニックス。試合は互いが点を取り合うスリリングな展開となるも、終盤、フィジカルに勝る日大に立て続けにタッチダウンを奪われ、34対44で敗れた。

この勝利で勢いに乗った日大はその後、圧倒的勝利を重ねて関東を制覇。大学日本一決定戦・甲子園ボウルへと歩を進めた。その一方、法政も残り全試合で30点以上を取って勝利してリーグ戦を終了。リーグ3位と、悔やまれるシーズンとなった。

有澤HC「タックルやヒットの強さなど、フィジカルの積み重ねの差が結果に出たと思います。日大さんが非常に強いことはわかっていたので、初戦にピークを持っていったつもりでしたが、間に合わなかった。コロナ禍で仕方ない面はありつつも、非常に残念でした。そして、昨年の4年生には申し訳ないことをしたと思います。」

■ビッグスリーの数値を上げるには、毎日の地道な継続しかない。

昨年の反省を踏まえ、今年のチームは例年通り2月から始動。コロナ対策のため、少人数でグループ分けしてスキル練習とウエイトトレーニング、そしてミーティングはリモートで行ってきた。そして3月下旬から対面でのミーティングがスタート。全体練習も今後再開されていく。そんな中、ウエイトトレーニングに使える時間はおおむね1時間と決して長くはない。だが例年通り、フィジカル重視する方針に変わりはない。

西村APC「3月までのトレーニング期間では、筋肥大を目標とするベーシックなメニューを組んできました。アメフトの競技特性を考え、最大6回程度のレップスで設定するイメージです。4月以降は全体練習が増え、オープン戦も徐々に始まっていく予定なので、徐々に最大3回程度のレップスで行うパワートレーニングを増やしていきます。シーズンが深まっていくと疲労度が高くなるはずなので、兼ね合いを考えていきます。それでも重量は決して落とさず、回数を減らすことによって疲労をコントロールしていきます。」

コロナによる活動制限はまだ残っており、トレーニングは1回1時間程度。その中でできることを、コンスタントに積み上げていくことを意識。細かいトレーニングメニューをこなすよりも、ビッグスリーを主体としたベーシックなメニューに徹する。

西村APC「ビッグスリーの数値を上げるには、毎日の地道な継続しかない。今日の努力が明日、結果として簡単に表れるわけではありませんが、大切なのはそれでも自分と向き合い、スタンダードを突き詰めること。実際、昨年12月の測定結果とこの3月の測定結果を比べると、大半の選手が記録を伸ばしていますし、筋肉量も大幅に増えています。今年はかなり期待できそうです。」

■頑張った成果は、ちゃんと身体に出る。

チーム作りのベースとなるフィジカルを強化するには、3食をきちんと食べた上で質の高いサプリメントを摂ることが大事だ。チームが数あるブランドの中からDNSを選ぶ、最も大きな理由。それは安全性にある。

有澤HC「ドーピング検査で引っかかるようなものは、決して摂らせません。アスリートとして摂ってはいけないものを摂らない。日ごろからそのクセをつけておかないと、うっかり飲みもあり得る。そこはしっかりと指導しています。その点、DNSはインフォームド・チョイスを取得していることが最大のメリットだと考えています」

今のチーム作りにおいて、サプリメントの摂取は必須。栄養摂取全般に関しては、DNSの管理栄養士から指導を受けたニュートリション担当の学生トレーナーが内容を選手にフィードバック。体重管理や食事指導を行う体制が築かれつつある。3年の渡邉日向子トレーナーは語る。

「私が入部したころは『身体を大きくするにはトレーニングとプロテインでOK』という雰囲気がありましたが、この3年で多くの選手が食事の内容と、回数を増やすことの重要性に気づくようになりました。

ケガの多い選手の食事内容を調べると、問題があることも多い。でも質のいい栄養をバランスよく摂ることを指導すると、パフォーマンスが変わっていきます。私が意識しているのが、必要な栄養の量をしっかりと数字で示すことです。

みんな、食事は基本的にできていると思っている。でも、そこが問題。『たんぱく質をちゃんと摂っている』と言うので、実際の量を聞いてみると、ぜんぜん足りていないことも多い。そんな時に、必要な量を実際の数値で示してあげると、選手も納得しやすい。そして食事内容を改善し、必要な栄養の摂り切れていない分をサプリメントで補うように指導すると、効果は確実に出ると思います。」

具体的な結果に上手くつながるような声がけをしてあげることで、選手自身の意識が変わっていく。そのためには、日ごろのコミュニケーションも大切だ。

渡邉「今日はちゃんと朝ごはん食べた? といった会話から始め、体重がこれぐらい増えたね、体組成の結果がこれぐらいよくなったね、というように、具体的な内容をフィードバックしてあげる。ウチの選手はほめたら素直に伸びるタイプが多いので(笑)、みんな頑張ってくれます。食事とトレーニングを頑張った成果は、ちゃんと身体に出る。それは逆もそうで、ちょっと手を抜いたら、すぐにわかってしまいます。

ただし私自身は選手ではないので、私がアドバイスするだけでは伝わりにくい面もある。そんな時に、しっかり数字を出している選手がアドバイスしてくれると説得力がある。やはり選手達の協力も欠かせません。」

選手達は3食に加え、練習後やトレーニング後にプロテイン、そして食事間の補食としてDNSのエナジーゼリージェルエックス、そしてプロテイン麺などを上手に活用している。

卓越したリーダーシップで、3年生ながら立候補して副将となったラインバッカーの山田 敦也(身長181㎝体重92kg)は、現在のライフスタイルと栄養摂取状況についてこう語る。

「まず朝食は自宅で食べます。朝ちゃんと食べないと動けないので、しっかりとご飯とおかずを食べてからクラブハウスに向かい、午前にグラウンドでの練習とウエイトトレーニング。ウエイトトレーニング中にBCAA、トレーニング後にプロテインを飲みますが、その際は糖質の補給を考え、エナジープラスを混ぜています。

昼食はクラブハウス近くのスーパーで購入しています。クラブハウスの外で食べる、隣同士で並んで食べないなど、コロナ感染対策のルールを守っています。そして午後にミーティングをして、帰宅するのは1718時。自宅で夕食を摂ってから、寝る前にプロテインを飲んでいます。

プロテインは、ホエイ100の抹茶味ばかり(笑)。飽きないんですよ。他を飲んでも、結局抹茶に戻ってしまいます。Xリーグのラインバッカーは100㎏クラスが当たり前ですから、もう少し身体を大きくしたい。1年後に100㎏まで増量し、動ける状態に持っていけたらいいですね.」

同じく新3年生で、オフェンスラインとして大きな期待を受ける斎藤穂高(身長186㎝体重120kg)は語る。

「高校時代からラインで、体重は102~103kgありました。当時は今ほどサプリメントを摂っておらず、時々プロテインを飲むぐらい。大学に入ってからしっかり栄養を摂ってトレーニングしたことで、体重は約15㎏アップ。逆に体脂肪率は減り、引き締まって大きくなりました。ベンチプレスのMAXは今135㎏あります。

朝は6時ごろ起き、7時ごろから自宅で朝食。しっかり食べてからクラブハウスに来ます。午前に練習とトレーニングをして、昼食は主に近所のスーパーで買っています。今は1日6食。朝昼晩の間の時間に1食入れるイメージです。体重を減らしてはいけないので、特に炭水化物をたくさん摂るよう心がけています。お弁当にあんこの団子を加えるなど、自分で考えて工夫しています。練習で消耗してちゃんと食べないと2~3㎏ぐらい簡単に落ちてしまうので、気をつけています。

サプリメントは、プロテインを練習後とトレーニング後と寝る前で1日3回飲みます。ホエイ100のマンゴー風味が好きですね、それと動く前にBCAA、食後にグルタミンを摂っています。体重はまだまだ増やせる。シーズンインまでに125㎏まで上げたいですね」

■プロに学び、得たものを学生同士でフィードバックし合う。

法政大学アメリカンフットボール部の輝かしい歴史は、学生主導というスタイルのもと築かれてきた。ニックネームをかつてのトマホークスから現在のオレンジに変えるなど、新体制となって5年目。チームはコーチ陣のガイドのもと、選手や学生スタッフが自主的に考える運営体制を、今一度構築している最中だ。

有澤HC「コーチからの指示を待つのではなく、何をしたいのか、何をすべきなのかを学生が自分達で考える。そのカルチャーがここ数年弱まり、選手達がコーチに頼りつつあったのは否めません。

身体を張るスポーツですから、本来はアメリカの大学のように、学校側のフルサポートで各所にプロのスタッフを雇用し、チームを動かしていくべき。でも、これは法政大学に限った話ではなく、大学スポーツにはさまざまな制限がある。その中で僕ら社会人のコーチングスタッフがチーム作りのすべてをつかさどっても、すべてが完璧に回っていくわけではない。もう少し、学生が主体的にチームを運営していかなくては厳しい。

それはニュートリションに関しても同様。DNSの栄養士さんに来ていただき、栄養講習会やさまざまなレクチャーを行っていただくことはもちろん必要ですが、頼りきりではいけない。プロに学び、得たものを学生同士でフィードバックし合う。そこに立場的な上下があってはいけない。フラットな関係の中で、ちゃんと教え合う。そんな体制を今一度築いていきたいと思います。」

もちろん学生主導とは、学生にすべてを丸投げし、委ねることではない。西村APCは、選手達が情報に惑わされることの危険性と、シンプルなトレーニングに徹することの重要性を語る。

「単純に言えば、しっかりとおもりを挙げる。それができるかどうかです。今はいろいろなソーシャルメディアがあり、そこにはさまざまなトレーニング理論や情報が山ほど出ている。もちろん選手達もそういったものを見ていて、僕に対して『これはどうですか?』などと質問してきます。時代の風潮ですよね。

もちろんそれ自体はいいことですし、有益な情報も多い。ただし、そこに流されないこと。小手先のテクニックで効かせるようなトレーニングに走っても、筋肉量が足りなかったり、ビッグスリーの数値が低かったら意味がない。

そういったトレーニングの前に、やるべきことがある。まずはビッグスリーのような、アメフト選手なら誰でも知っているトレーニングの精度を上げる。やるべきことをシンプルに追求する。仮にそれで4年間が終わっても、僕はいいと思います。

選手達に口を酸っぱくして言っているのは『君達はまず、アメリカンフットボールをしなくてはいけない』ということ。フットボールで最大限のパフォーマンスを出すために、ウエイトトレーニングがある。その順番を履き違えてはダメ。ウエイトトレーニングにハマりすぎて、フットボールの練習をおろそかにしては意味がない。それをたびたび伝えています。選手達は、アメリカンフットボールをするためここにいる。筋力が足りなければアメフトのファンダメンタルができない。相手に当たれない。相手に負けない身体を作るためにトレーニングをしている。その意識を忘れさせないこと。

まだまだ状況次第ではありますが、秋にどんなチームに仕上がるかが非常に楽しみです。フィジカルを徹底的に強化して、今までの法政オレンジを覆すようなチームを作りたい。第4Qでもまったく落ちない驚くほどのパワーと走力を披露できるよう、トレーニングを重ねていきます」

学生主導とは、学生にすべてを委ねることではない。自ら考え行動する選手達と、彼らに寄り添い、方向性を見定めながら時に助言を与えるコーチングスタッフ。彼らが真の意味で学生主導の体制を作り上げた時、学生日本一は自然と成し遂げられるはずだ。引き続き、今シーズンの彼らの戦いをレポートしていきたい。

housei

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関東学生アメリカンフットボール連盟1部リーグTOP8の強豪・法政大学アメリカンフットボール部オレンジが、チーム作りにおいて最も重視しているのは安全性、そして、そのベースとなるフィジカルだ。昨年から続くコロナ禍の中、選手達はDNSのサプリメントを積極的に活用し、大きくて強い身体を作り上げようとしている。彼らの新たなフィジカル&ニュートリション戦略について、有澤玄ヘッドコーチ、西村信哉ヘッドアスレティックパフォーマンスコーチ、そして渡邉日向子トレーナーと選手2人に話を聞いた。

■アメフトは、小手先の戦術でどうにかなるスポーツではない。

関東学生リーグ優勝18回、甲子園ボウル優勝5回を誇る強豪・法政大学アメリカンフットボール部オレンジ。チームの現在の状況について、有澤玄ヘッドコーチ(HC)は「今のところこの状況の中では順調だと思います。」と語る。

2021年のチームは、試験明けの2月初旬から始動した。コロナ対策として大人数が一堂に会することのないよう人数制限を行うなど、ルールを守りながら活動を行っている。

今年の春休み期間。選手達は人数を絞りグループに分かれて集合し、約2時間でフィールドでの練習とウエイトトレーニング、その後リモートでのミーティングをこなすというスケジュール。ウエイトトレーニングに使える時間は約1時間。決して長くはないが、効率を重視している。

「私達が最も重視しているのが安全。そのためには、フィジカル強化は欠かせません。いくら戦術的なスポーツであっても、小手先でどうにかなるものではないと考えています。」

■フィジカルの積み重ねの差が結果に出た。

新型コロナウイルス流行の影響で、チームは昨年、難しいシーズンを過ごした。春は緊急事態宣言による自粛が続き、活動はリモートのみ。武蔵小杉グラウンドに集まることができたのは6月末のことだった。

その後、関東学生リーグは試合数を半分に減らし、10月に開幕することが決定。テスト期間を踏まえると、チーム作りに充てられる期間は実質2カ月しかない。

自粛期間はトレーニング施設が使えないため、選手は各自、自宅でのトレーニングで調整していた。そのためフィジカルの仕上がりは選手ごとのばらつきが大きく、いきなりトップフォームでのトレーニングは難しい。そこで6月末の始動後、シリアスな負傷者を出さぬよう、慎重にチーム作りを進めていった。

2019年までXリーグのチームでストレングス&コンディショニングトレーナーを務め、昨年より就任した西村信哉ヘッドアスレティックパフォーマンスコーチ(APC)は語る。

「昨年の就任当初に選手達の身体を見て、思いのほか細いと感じました。もちろん能力の高いチームであることに疑いはありませんが、身体作りが課題であることは明白。そこでフィジカルの改造に着手しようと決めたところに、コロナ禍が来てしまった。

結局、春は何もできず、6月末からあらためてチーム作りをスタート。しかし夏の暑さと試験休みもあるので、多くのことは望めない。まずは最低限、試合をこなせる状態に戻すために、トレーニングのボリュームはある程度コントロールせざるを得ませんでした。」

関東学生リーグは、通常から1カ月以上遅れの10月半ばの開幕となった。どうにか試合ができる状態までは間に合わせたものの、例年のコンディションからはほど遠い状態。それが結果に表れた。初戦の相手は名門・日本大学フェニックス。試合は互いが点を取り合うスリリングな展開となるも、終盤、フィジカルに勝る日大に立て続けにタッチダウンを奪われ、3444で敗れた。

この勝利で勢いに乗った日大はその後、圧倒的勝利を重ねて関東を制覇。大学日本一決定戦・甲子園ボウルへと歩を進めた。その一方、法政も残り全試合で30点以上を取って勝利してリーグ戦を終了。リーグ3位と、悔やまれるシーズンとなった。

有澤HC「タックルやヒットの強さなど、フィジカルの積み重ねの差が結果に出たと思います。日大さんが非常に強いことはわかっていたので、初戦にピークを持っていったつもりでしたが、間に合わなかった。コロナ禍で仕方ない面はありつつも、非常に残念でした。そして、昨年の4年生には申し訳ないことをしたと思います。」

■ビッグスリーの数値を上げるには、毎日の地道な継続しかない。

昨年の反省を踏まえ、今年のチームは例年通り2月から始動。コロナ対策のため、少人数でグループ分けしてスキル練習とウエイトトレーニング、そしてミーティングはリモートで行ってきた。そして3月下旬から対面でのミーティングがスタート。全体練習も今後再開されていく。そんな中、ウエイトトレーニングに使える時間はおおむね1時間と決して長くはない。だが例年通り、フィジカル重視する方針に変わりはない。

西村APC「3月までのトレーニング期間では、筋肥大を目標とするベーシックなメニューを組んできました。アメフトの競技特性を考え、最大6回程度のレップスで設定するイメージです。4月以降は全体練習が増え、オープン戦も徐々に始まっていく予定なので、徐々に最大3回程度のレップスで行うパワートレーニングを増やしていきます。シーズンが深まっていくと疲労度が高くなるはずなので、兼ね合いを考えていきます。それでも重量は決して落とさず、回数を減らすことによって疲労をコントロールしていきます。」

コロナによる活動制限はまだ残っており、トレーニングは1回1時間程度。その中でできることを、コンスタントに積み上げていくことを意識。細かいトレーニングメニューをこなすよりも、ビッグスリーを主体としたベーシックなメニューに徹する。

西村APC「ビッグスリーの数値を上げるには、毎日の地道な継続しかない。今日の努力が明日、結果として簡単に表れるわけではありませんが、大切なのはそれでも自分と向き合い、スタンダードを突き詰めること。実際、昨年12月の測定結果とこの3月の測定結果を比べると、大半の選手が記録を伸ばしていますし、筋肉量も大幅に増えています。今年はかなり期待できそうです。」

■頑張った成果は、ちゃんと身体に出る。

チーム作りのベースとなるフィジカルを強化するには、3食をきちんと食べた上で質の高いサプリメントを摂ることが大事だ。チームが数あるブランドの中からDNSを選ぶ、最も大きな理由。それは安全性にある。

有澤HC「ドーピング検査で引っかかるようなものは、決して摂らせません。アスリートとして摂ってはいけないものを摂らない。日ごろからそのクセをつけておかないと、うっかり飲みもあり得る。そこはしっかりと指導しています。その点、DNSはインフォームド・チョイスを取得していることが最大のメリットだと考えています」

今のチーム作りにおいて、サプリメントの摂取は必須。栄養摂取全般に関しては、DNSの管理栄養士から指導を受けたニュートリション担当の学生トレーナーが内容を選手にフィードバック。体重管理や食事指導を行う体制が築かれつつある。3年の渡邉日向子トレーナーは語る。

「私が入部したころは『身体を大きくするにはトレーニングとプロテインでOK』という雰囲気がありましたが、この3年で多くの選手が食事の内容と、回数を増やすことの重要性に気づくようになりました。

ケガの多い選手の食事内容を調べると、問題があることも多い。でも質のいい栄養をバランスよく摂ることを指導すると、パフォーマンスが変わっていきます。私が意識しているのが、必要な栄養の量をしっかりと数字で示すことです。

みんな、食事は基本的にできていると思っている。でも、そこが問題。『たんぱく質をちゃんと摂っている』と言うので、実際の量を聞いてみると、ぜんぜん足りていないことも多い。そんな時に、必要な量を実際の数値で示してあげると、選手も納得しやすい。そして食事内容を改善し、必要な栄養の摂り切れていない分をサプリメントで補うように指導すると、効果は確実に出ると思います」

具体的な結果に上手くつながるような声がけをしてあげることで、選手自身の意識が変わっていく。そのためには、日ごろのコミュニケーションも大切だ。

渡邉「今日はちゃんと朝ごはん食べた? といった会話から始め、体重がこれぐらい増えたね、体組成の結果がこれぐらいよくなったね、というように、具体的な内容をフィードバックしてあげる。ウチの選手はほめたら素直に伸びるタイプが多いので(笑)、みんな頑張ってくれます。食事とトレーニングを頑張った成果は、ちゃんと身体に出る。それは逆もそうで、ちょっと手を抜いたら、すぐにわかってしまいます。

ただし私自身は選手ではないので、私がアドバイスするだけでは伝わりにくい面もある。そんな時に、しっかり数字を出している選手がアドバイスしてくれると説得力がある。やはり選手達の協力も欠かせません」

選手達は3食に加え、練習後やトレーニング後にプロテイン、そして食事間の補食としてDNSエナジーゼリージェルエックス、そしてプロテイン麺などを上手に活用している。卓越したリーダーシップで、3年生ながら立候補して副将となったラインバッカーの山田 敦也(身長181㎝体重92kg)は、現在のライフスタイルと栄養摂取状況についてこう語る。

「まず朝食は自宅で食べます。朝ちゃんと食べないと動けないので、しっかりとご飯とおかずを食べてからクラブハウスに向かい、午前にグラウンドでの練習とウエイトトレーニング。ウエイトトレーニング中にBCAA、トレーニング後にプロテインを飲みますが、その際は糖質の補給を考え、エナジープラスを混ぜています。

昼食はクラブハウス近くのスーパーで購入しています。クラブハウスの外で食べる、隣同士で並んで食べないなど、コロナ感染対策のルールを守っています。そして午後にミーティングをして、帰宅するのは1718時。自宅で夕食を摂ってから、寝る前にプロテインを飲んでいます。

プロテインは、ホエイ100の抹茶味ばかり(笑)。飽きないんですよ。他を飲んでも、結局抹茶に戻ってしまいます。Xリーグのラインバッカーは100㎏クラスが当たり前ですから、もう少し身体を大きくしたい。1年後に100㎏まで増量し、動ける状態に持っていけたらいいですね」

同じく新3年生で、オフェンスラインとして大きな期待を受ける斎藤穂高(身長186㎝体重120kg)は語る。

「高校時代からラインで、体重は102103kgありました。当時は今ほどサプリメントを摂っておらず、時々プロテインを飲むぐらい。大学に入ってからしっかり栄養を摂ってトレーニングしたことで、体重は約15㎏アップ。逆に体脂肪率は減り、引き締まって大きくなりました。ベンチプレスのMAXは今135㎏あります。

朝は6時ごろ起き、7時ごろから自宅で朝食。しっかり食べてからクラブハウスに来ます。午前に練習とトレーニングをして、昼食は主に近所のスーパーで買っています。今は1日6食。朝昼晩の間の時間に1食入れるイメージです。体重を減らしてはいけないので、特に炭水化物をたくさん摂るよう心がけています。お弁当にあんこの団子を加えるなど、自分で考えて工夫しています。練習で消耗してちゃんと食べないと2~3㎏ぐらい簡単に落ちてしまうので、気をつけています。

サプリメントは、プロテインを練習後とトレーニング後と寝る前で1日3回飲みます。ホエ イ100のマンゴー味が好きですね、それと動く前にBCAA、食後にグルタミンを摂っています。体重はまだまだ増やせる。シーズンインまでに125㎏まで上げたいですね」

■プロに学び、得たものを学生同士でフィードバックし合う。

法政大学アメリカンフットボール部の輝かしい歴史は、学生主導というスタイルのもと築かれてきた。ニックネームをかつてのトマホークスから現在のオレンジに変えるなど、新体制となって5年目。チームはコーチ陣のガイドのもと、選手や学生スタッフが自主的に考える運営体制を、今一度構築している最中だ。

有澤HC「コーチからの指示を待つのではなく、何をしたいのか、何をすべきなのかを学生が自分達で考える。そのカルチャーがここ数年弱まり、選手達がコーチに頼りつつあったのは否めません。

身体を張るスポーツですから、本来はアメリカの大学のように、学校側のフルサポートで各所にプロのスタッフを雇用し、チームを動かしていくべき。でも、これは法政大学に限った話ではなく、大学スポーツにはさまざまな制限がある。その中で僕ら社会人のコーチングスタッフがチーム作りのすべてをつかさどっても、すべてが完璧に回っていくわけではない。もう少し、学生が主体的にチームを運営していかなくては厳しい。

それはニュートリションに関しても同様。DNSの栄養士さんに来ていただき、栄養講習会やさまざまなレクチャーを行っていただくことはもちろん必要ですが、頼りきりではいけない。プロに学び、得たものを学生同士でフィードバックし合う。そこに立場的な上下があってはいけない。フラットな関係の中で、ちゃんと教え合う。そんな体制を今一度築いていきたいと思います。」

もちろん学生主導とは、学生にすべてを丸投げし、委ねることではない。西村APCは、選手達が情報に惑わされることの危険性と、シンプルなトレーニングに徹することの重要性を語る。

「単純に言えば、しっかりとおもりを挙げる。それができるかどうかです。今はいろいろなソーシャルメディアがあり、そこにはさまざまなトレーニング理論や情報が山ほど出ている。もちろん選手達もそういったものを見ていて、僕に対して『これはどうですか?』などと質問してきます。時代の風潮ですよね。

もちろんそれ自体はいいことですし、有益な情報も多い。ただし、そこに流されないこと。小手先のテクニックで効かせるようなトレーニングに走っても、筋肉量が足りなかったり、ビッグスリーの数値が低かったら意味がない。

そういったトレーニングの前に、やるべきことがある。まずはビッグスリーのような、アメフト選手なら誰でも知っているトレーニングの精度を上げる。やるべきことをシンプルに追求する。仮にそれで4年間が終わっても、僕はいいと思います。

選手達に口を酸っぱくして言っているのは『君達はまず、アメリカンフットボールをしなくてはいけない』ということ。フットボールで最大限のパフォーマンスを出すために、ウエイトトレーニングがある。その順番を履き違えてはダメ。ウエイトトレーニングにハマりすぎて、フットボールの練習をおろそかにしては意味がない。それをたびたび伝えています。選手達は、アメリカンフットボールをするためここにいる。筋力が足りなければアメフトのファンダメンタルができない。相手に当たれない。相手に負けない身体を作るためにトレーニングをしている。その意識を忘れさせないこと。

まだまだ状況次第ではありますが、秋にどんなチームに仕上がるかが非常に楽しみです。フィジカルを徹底的に強化して、今までの法政オレンジを覆すようなチームを作りたい。第4Qでもまったく落ちない驚くほどのパワーと走力を披露できるよう、トレーニングを重ねていきます」

学生主導とは、学生にすべてを委ねることではない。自ら考え行動する選手達と、彼らに寄り添い、方向性を見定めながら時に助言を与えるコーチングスタッフ。彼らが真の意味で学生主導の体制を作り上げた時、学生日本一は自然と成し遂げられるはずだ。引き続き、今シーズンの彼らの戦いをレポートしていきたい。