サプリメント最前線

エルゴジェニック・エイドとしてのHMB ~その真実とは ー前編ー

エルゴジェニック・エイドとしてのHMB ~その真実とは ー前編ー

サプリメントとは「補助するもの」という意味だ。多くの場合において、食事から100%の栄養を摂取することは難しい。そこでサプリメントを追加摂取し、栄養状態を100%に持っていく。それが本来のサプリメントの役割である。

◆エルゴジェニック・エイドとしてのサプリメント

ところでサプリメントの中には「エルゴジェニック・エイド」と呼ばれるものがある。これは100%を超え、120%の状態にパフォーマンスを引き上げてくれるものだ。

エルゴジェニック・エイドの分かりやすい例として、カフェインが挙げられる。栄養条件が整っていても、睡眠不足のときは眠気に襲われるだろう。しかし濃いコーヒーを飲めば、一気に眠気は吹っ飛び、集中力が増大するはずだ。

クレアチンもエルゴジェニック・エイドである。筋力や筋肉量を増大させ、炎症を抑え、脳の機能まで高めてくれる。クレアチンの効果については、こちらの記事を参考にしてほしい。

最強のエルゴジェニック・エイド ~クレアチンの効果とは
http://www.dnszone.jp/magazine/2013/1101-039.php

栄養条件が整った上で、さらに効果を発揮するのがエルゴジェニック・エイドの特徴だ。そのためカフェインもクレアチンもいわゆる栄養素(炭水化物やタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル)ではない。しかしある栄養素から派生し、エルゴジェニック・エイドとしての効果を発揮するような物質もある。それがHMBだ。

◆HMBとは何か

HMB(β-hydroxy-β-methylbutyrate)はアミノ酸のロイシンから派生した物質である。ロイシンはBCAAトランスフェラーゼという酵素の働きでKIC(αケトイソカプロン酸)となり、KICはKICジオキシゲナーゼという酵素の働きでHMBになる。

またKICはイソバレリルCoAとなり、それがMC-CoAとなってからHMB-CoAとなり、さらにHMBに変換されるという経路も存在する。だいたい20gのロイシンを摂取すると、体内で1gのHMBに変換されると言われている。

HMBはHMB-CoAとなり、さらにHMG-CoAとなる。HMG-CoAはメバロン酸回路に入ってコレステロール合成に向かったり、アセチルCoAとなってエネルギー合成に向かったりする。

(後編に続く)



Text:
Mr.D
栄養・サプリメント・トレーニングについて、聞けば全てに答えを持っているウォリアー界の生き字引的存在。数々の有名選手のパフォーマンスアップの裏にもMr.Dの存在が...。

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