健康・体力・美容UP

新シーズンに向けて ~さらなるコンディションUP!

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オフシーズンにおいて重要なことは、基礎的な体力を十分につけ、怪我があるなら治し、同時に怪我をしにくい身体づくりをする。最低限、これだけはやるようにしておきたいものです。
そしてできることならば、これまでの自分を大幅に超える基礎体力を身につけて、シーズンにおける飛躍的なパフォーマンスアップの足がかりとしていくこと。これが達成できれば、オフシーズンの過ごし方としては完璧なものとなるでしょう。
ただしそのためには、栄養条件も基礎的なものだけでは物足りません。基本中の基本となるプロテインやビタミンに加え、さらにハイレベルな栄養摂取が必要となってきます。
今回は基礎に追加して考えるべき栄養として、「BCAA」と「グルタミン」を紹介しましょう。

■ BCAAの効果について

BCAAの作用としては、次のものが挙げられます。

  1. 筋タンパクの合成
  2. テストステロン低下の防止
  3. 集中力の維持
  4. 運動時のエネルギー源 など

また、BCAAに含まれるロイシンにはP70S6キナーゼや4E-binding Protein1のリン酸化を促進することによりタンパク合成を高めるほか、HGF(Hepatocyte Growth Factor)の産生を促進して肝細胞を含めたさまざまな臓器の再生や障害等に対して好影響を与えることが分かってきています¹。
なお、ロイシンには食欲の抑制作用もあり、減量期に空腹に悩まされる方には有効な手段となるでしょう。

■ グルタミンの効果について

グルタミンの作用としては、次のものが挙げられます。

  1. 筋タンパクの合成
  2. トレーニングなどによるストレスから筋肉が壊されるのを防ぐ
  3. 免疫力アップ
  4. 成長ホルモンの分泌
  5. 胃腸の働きを整える
  6. グリコーゲン合成促進 など

面白いことに、グルタミンにはインスリンに関係なく、筋タンパク合成を高める作用があり²、また外傷を負った患者や手術後の患者に高用量のグルタミンを処方するケースが増えてきています。
ハードなトレーニングで身体を痛めつけるということは、ある意味では軽い怪我をしているようなものですから、怪我の回復を早くしてくれることが臨床で証明されているグルタミンをトレーニングからの回復のために使うことは、理にかなっているといえるでしょう。

【参考文献】

  • 1:Blomstrand E ら,2006、Tomiya Tら,2007
  • 2:MacLennan PA, Brown RA, Rennie MJ, 1987
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オフシーズンにおいて重要なことは、基礎的な体力を十分につけ、怪我があるなら治し、同時に怪我をしにくい身体づくりをする。最低限、これだけはやるようにしておきたいものです。
そしてできることならば、これまでの自分を大幅に超える基礎体力を身につけて、シーズンにおける飛躍的なパフォーマンスアップの足がかりとしていくこと。これが達成できれば、オフシーズンの過ごし方としては完璧なものとなるでしょう。
ただしそのためには、栄養条件も基礎的なものだけでは物足りません。基本中の基本となるプロテインやビタミンに加え、さらにハイレベルな栄養摂取が必要となってきます。
今回は基礎に追加して考えるべき栄養として、「BCAA」と「グルタミン」を紹介しましょう。

■ BCAAの効果について

BCAAの作用としては、次のものが挙げられます。

  1. 筋タンパクの合成
  2. テストステロン低下の防止
  3. 集中力の維持
  4. 運動時のエネルギー源 など

また、BCAAに含まれるロイシンにはP70S6キナーゼや4E-binding Protein1のリン酸化を促進することによりタンパク合成を高めるほか、HGF(Hepatocyte Growth Factor)の産生を促進して肝細胞を含めたさまざまな臓器の再生や障害等に対して好影響を与えることが分かってきています¹。
なお、ロイシンには食欲の抑制作用もあり、減量期に空腹に悩まされる方には有効な手段となるでしょう。

■ グルタミンの効果について

グルタミンの作用としては、次のものが挙げられます。

  1. 筋タンパクの合成
  2. トレーニングなどによるストレスから筋肉が壊されるのを防ぐ
  3. 免疫力アップ
  4. 成長ホルモンの分泌
  5. 胃腸の働きを整える
  6. グリコーゲン合成促進 など

面白いことに、グルタミンにはインスリンに関係なく、筋タンパク合成を高める作用があり²、また外傷を負った患者や手術後の患者に高用量のグルタミンを処方するケースが増えてきています。
ハードなトレーニングで身体を痛めつけるということは、ある意味では軽い怪我をしているようなものですから、怪我の回復を早くしてくれることが臨床で証明されているグルタミンをトレーニングからの回復のために使うことは、理にかなっているといえるでしょう。

【参考文献】

  • 1:Blomstrand E ら,2006、Tomiya Tら,2007
  • 2:MacLennan PA, Brown RA, Rennie MJ, 1987