サプリメント最前線

βアラニンとは何なのか? ー前編ー

βアラニンとは何なのか? ー前編ー

サプリメントは二つの種類ある。一つ目は名前の通り、栄養素を補完するものだ。食事のタンパク質を補うプロテイン、食事で摂り切れない微量栄養素を補うマルチビタミンミネラルなどが、その代表だ。食事で足りない栄養素を補完することにより、80の能力を100持っていくことができる。

二つ目は「エルゴジェニックエイド」と呼ばれるものだ。これは栄養を補完して100となった能力を、さらに120にまで引き上げるような「助長」の働きを持っている。カフェインやクレアチンが、エルゴジェニックエイドの代表だ。

最近になって登場した新たなエルゴジェニックエイド、それが「βアラニン」である。このβアラニンとは、いったい何であろうか。


βアラニンの「β」とは?

アミノ酸の名前である「アミノ」は、それが「アミノ基」を持っていることから来ている。アミノ基とはアンモニアから水素原子1個を除いたもので、「-NH2」で表される

ではアミノ酸の「酸」とはか。これは「酸性」のことで、酸性を示す有機化合物の多くは、その中に「-COOH」を含。この「-COOH」を「カルボキシル基」と呼アミノ基「-NH2」とカルボキシル基「-COOH」を持っているものを、アミノ酸と呼ぶのである

アミノ酸の構造は中央に炭素原子「C」があり、その隣にアミノ基とカルボキシル基があるとイメージしてしい。この中央の炭素原子のことを「α炭素」と呼ぶ。このような構造のものをαアミノ酸と呼び、体内のおけるほとんどのアミノ酸はこれである。

しかし中にはカルボキシル基に付いているα炭素の隣にβ炭素があり、それにアミノ基が付いているアミノ酸がある。これはβアミノ酸となり、代表例がβアラニンである。さらに隣の炭素(γ炭素)にアミノ基が付くと、それはγアミノ酸となる。代表例はGABA(γアミノ酪酸)である。


βアラニンとイミダペプチド

ではそのβアラニンは体内でどうなるのか。これはヒスチジンというアミノ酸と結合してジペプチドとなり、「カルノシン」というイミダペプチドになる。βアラニンもヒスチジンも「イミダゾール基」を含むが、このイミダゾール基を含むアミノ酸が結合したジペプチド(二つのアミノ酸が結合したペプチド)を「イミダペプチド」と呼ぶのである。


なおβアラニンとヒスチジンが結合したものを「カルノシン」、βアラニンとメチルヒスチジンが結合したものを「アンセリン」、βアラニンにトリメチルヒスチジンが結合したものを「バレニン」と呼ぶ。

(後編へ続く)
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