競技パフォーマンスUP

ベータアラニンがなぜアスリートの疲労を軽減し、動き続ける持久力をもたらすのか。その正体を科学的見地から、圧倒的にわかりやすく解説する。 ー前編ー

β-アラニンがなぜアスリートの疲労を軽減し、動き続ける持久力をもたらすのか。その正体を科学的見地から、圧倒的にわかりやすく解説する。 ー前編ー

DESIRE TO EVOLUTION

競技パフォーマンスUP

ベータアラニンがなぜアスリートの疲労を軽減し、動き続ける持久力をもたらすのか。その正体を科学的見地から、圧倒的にわかりやすく解説する。 ー前編ー

β-アラニンがなぜアスリートの疲労を軽減し、動き続ける持久力をもたらすのか。その正体を科学的見地から、圧倒的にわかりやすく解説する。 ー前編ー

スポーツサプリメントの新常識・β-アラニン。このたびDNSが新発売するβ-アラニンが、いかに優れたエルゴジェニックエイド(=プラスアルファのパフォーマンス発揮を手助けするサプリメント)であるかについてお伝えする。
前編では、イミダゾールジペプチドとの違いと今回商品化された背景、そしてどのような競技に適しているのかについて教えていく。

監修=青柳清治/栄養学博士 
文=前田成彦

■「その先の世界」へ導くエルゴジェニックエイド。

後半ロスタイム、どうしてもあと1点がほしい。
残りあと100mを、トップスピードで走り切りたい。
ギリギリの終盤。ラストスパート。大切なものを手に入れるため、輝く未来を切り開くため、心と身体のギアを入れ直し、全身全霊自らをプッシュする。
アスリートならば誰にでもある瞬間。だが全身の筋肉で乳酸が発生し、気持ちに身体がついていかず、感覚は重く鈍い。
それは果たして仕方ないことだろうか。もしもそんな時、あなたの身体を「その先の世界」へと連れて行ってくれるエルゴジェニックエイドがあったら、どうだろう。
そのソリューションが、β-アラニンだ。

■イミダゾールジペプチドはもう必要ない。

ではβ-アラニンとは何か。そして、その効果は。
まず教えてしまおう。β-アラニンがもたらす効果は「乳酸の酸の中和による疲労の軽減」だ。
筋肉を酷使すると乳酸が生成されその過程でできる水素イオンが筋内にたまることは皆さんもご存じだろう。β-アラニンは食事などから摂ったアミノ酸の一つであるヒスチジンと体内で結合。L-カルノシンという物質となってこの時の酸を中和し、持久力の向上を促すのだ。

さらに詳しく説明しよう。
皆さんはテレビ番組などで「イミダゾールジペプチド」という栄養素を見たことはないだろうか。イミダは種々の動物の骨格筋に含まれ、長い距離を飛び続ける渡り鳥や、時速100㎞で泳ぐマグロの尾びれなどには多量に含まれている。
このイミダゾールジペプチドは簡単に言うとL-カルノシン、L-アンセリン、L-バレニンの3つの物質の総称であるβ-アラニンは、この3物質の基本構造(分子式)における、共通の骨格部分のことを指す


イミダゾールジペプチド.jpg

この中で、特にアスリートのパフォーマンスに影響を及ぼすのは筋肉中の酸を中和するL-カルノシンだ。
では、DNSはなぜβ-アラニンを推すのか。酸を中和するためなら、L-カルノシンをそのまま摂ればいいのではないか。
それは違う。L-カルノシンを直接摂取するよりも、β-アラニンを摂る方があらゆる効率に優れているのだ。
L- カルノシンは、腸で吸収されると肝臓内と血液中でβ-アラニンとヒスチジンに分解される。この二つは筋肉の中に入ると、再びL-カルノシンに再合成される。要はL-カルノシンを直接摂っても、β-アラニンとヒスチジンに分解されてしまう。どの道分解されてしまうのだから、ダイレクトにβ-アラニンを摂取する方が効率よく、コストパフォーマンスも高いわけだ(※ヒスチジンは必須アミノ酸で、通常の食事を摂っていればそれほど不足しないので、サプリメントとして摂取する必要はない)
つまりβ-アラニンがあれば、イミダゾールジペプチドは必要ない。
ご理解いただけただろうか。

■HMBに次ぐ大きな規制緩和。

そんなβ-アラニンを、皆さんはもしかすると「突然出てきた怪しいサプリメントでは?」と疑っていないだろうか。
もしそうならば、誤解を解いていこう。

実は欧米で、β-アラニンは早くからサプリメントとして用いられてきた。そして多数のエビデンスがあり、国際スポーツ栄養学会(ISSN)の2018年版 Research & Recommendationsは、スポーツパフォーマンスにおけるβ-アラニンのエビデンスレベルを、クレアチンやカフェインと並ぶ最上級のカテゴリーに入れている。また国際オリンピック委員会(IOC)のサプリメントに関するコンセンサスにもβ-アラニンの効果についての記載があり、30秒~10分程度の競技において、0.2~3%の成績向上が認められている。
ただし日本では、β-アラニンはこれまで医薬品にのみ使われており、非医薬品すなわち食品(サプリメント)としての使用は認可されていなかった。しかし2019年3月に使用が解禁。HMBに次ぐ大きな規制緩和となっている。もちろんIOCやISSNが見解を出しているサプリメントであるから禁止薬物とされる可能性はなく、DNSのβ-アラニンはインフォームド・チョイスの認証取得も完了しているので、ご安心いただきたい。

■適するのは30秒から10分程度の無酸素運動に近い負荷の競技。

ではβ-アラニンの酸を中和する効果は、どのような競技に最もフィットするのか。
IOCのステートメントから検証し、β-アラニンが酸を中和することを考えると、最も効果を発揮するのは「30秒から10分程度の、無酸素運動に近い負荷を身体に与える競技」と考えればいいだろう。

例えば400m走などでは、大きな効果を発揮してくれるはずだ。またエビデンスこそないものの、中距離のスプリントを繰り返すサッカーなどにも適していると思われる。その反面、マラソンなど有酸素の持久型スポーツにはあまり適さないだろう。
ただし、吸収には個人差が。同じ量のβ-アラニンを摂取しても、体内のL-カルノシンの蓄積量には若干の個人差があるようだ。だが、β-アラニンを摂れば筋肉中にL-カルノシンは必ず蓄積され、摂らなければ減少していくことははっきりとわかっている。

後編では、DNSがお勧めする他のエルゴジェニックエイドとの組み合わせ、そして実際にβ-アラニンを摂取しているアスリートの声を紹介しよう。

ベータアラニン

【1食(3.3g)あたり】

エネルギー:13.2kcal、たんぱく質:3.2g、脂質:0g、炭水化物:0.1g、食塩相当量:0g、β-アラニン3.2g

詳しい情報・ご購入はこちらから DNS Online Shop

(後編を読む)

Share
twitter
facebook
印刷用ページへ

スポーツサプリメントの新常識・β-アラニン。このたびDNSが新発売するβ-アラニンが、いかに優れたエルゴジェニックエイド(=プラスアルファのパフォーマンス発揮を手助けするサプリメント)であるかについてお伝えする。
前編では、イミダゾールジペプチドとの違いと今回商品化された背景、そしてどのような競技に適しているのかについて教えていく。

監修=青柳清治/栄養学博士 
文=前田成彦

■「その先の世界」へ導くエルゴジェニックエイド。

後半ロスタイム、どうしてもあと1点がほしい。
残りあと100mを、トップスピードで走り切りたい。
ギリギリの終盤。ラストスパート。大切なものを手に入れるため、輝く未来を切り開くため、心と身体のギアを入れ直し、全身全霊自らをプッシュする。
アスリートならば誰にでもある瞬間。だが全身の筋肉で乳酸が発生し、気持ちに身体がついていかず、感覚は重く鈍い。
それは果たして仕方ないことだろうか。もしもそんな時、あなたの身体を「その先の世界」へと連れて行ってくれるエルゴジェニックエイドがあったら、どうだろう。
そのソリューションが、β-アラニンだ。

■イミダゾールジペプチドはもう必要ない。

ではβ-アラニンとは何か。そして、その効果は。
まず教えてしまおう。β-アラニンがもたらす効果は「乳酸の酸の中和による疲労の軽減」だ。
筋肉を酷使すると乳酸が生成されその過程でできる水素イオンが筋内にたまることは皆さんもご存じだろう。β-アラニンは食事などから摂ったアミノ酸の一つであるヒスチジンと体内で結合。L-カルノシンという物質となってこの時の酸を中和し、持久力の向上を促すのだ。

さらに詳しく説明しよう。
皆さんはテレビ番組などで「イミダゾールジペプチド」という栄養素を見たことはないだろうか。イミダは種々の動物の骨格筋に含まれ、長い距離を飛び続ける渡り鳥や、時速100㎞で泳ぐマグロの尾びれなどには多量に含まれている。
このイミダゾールジペプチドは簡単に言うとL-カルノシン、L-アンセリン、L-バレニンの3つの物質の総称であるβ-アラニンは、この3物質の基本構造(分子式)における、共通の骨格部分のことを指す


イミダゾールジペプチド.jpg

この中で、特にアスリートのパフォーマンスに影響を及ぼすのは筋肉中の酸を中和するL-カルノシンだ。
では、DNSはなぜβ-アラニンを推すのか。酸を中和するためなら、L-カルノシンをそのまま摂ればいいのではないか。
それは違う。L-カルノシンを直接摂取するよりも、β-アラニンを摂る方があらゆる効率に優れているのだ。
L- カルノシンは、腸で吸収されると肝臓内と血液中でβ-アラニンとヒスチジンに分解される。この二つは筋肉の中に入ると、再びL-カルノシンに再合成される。要はL-カルノシンを直接摂っても、β-アラニンとヒスチジンに分解されてしまう。どの道分解されてしまうのだから、ダイレクトにβ-アラニンを摂取する方が効率よく、コストパフォーマンスも高いわけだ(※ヒスチジンは必須アミノ酸で、通常の食事を摂っていればそれほど不足しないので、サプリメントとして摂取する必要はない)
つまりβ-アラニンがあれば、イミダゾールジペプチドは必要ない。
ご理解いただけただろうか。

■HMBに次ぐ大きな規制緩和。

そんなβ-アラニンを、皆さんはもしかすると「突然出てきた怪しいサプリメントでは?」と疑っていないだろうか。
もしそうならば、誤解を解いていこう。

実は欧米で、β-アラニンは早くからサプリメントとして用いられてきた。そして多数のエビデンスがあり、国際スポーツ栄養学会(ISSN)の2018年版 Research & Recommendationsは、スポーツパフォーマンスにおけるβ-アラニンのエビデンスレベルを、クレアチンやカフェインと並ぶ最上級のカテゴリーに入れている。また国際オリンピック委員会(IOC)のサプリメントに関するコンセンサスにもβ-アラニンの効果についての記載があり、30秒~10分程度の競技において、0.2~3%の成績向上が認められている。
ただし日本では、β-アラニンはこれまで医薬品にのみ使われており、非医薬品すなわち食品(サプリメント)としての使用は認可されていなかった。しかし2019年3月に使用が解禁。HMBに次ぐ大きな規制緩和となっている。もちろんIOCやISSNが見解を出しているサプリメントであるから禁止薬物とされる可能性はなく、DNSのβ-アラニンはインフォームド・チョイスの認証取得も完了しているので、ご安心いただきたい。

■適するのは30秒から10分程度の無酸素運動に近い負荷の競技。

ではβ-アラニンの酸を中和する効果は、どのような競技に最もフィットするのか。
IOCのステートメントから検証し、β-アラニンが酸を中和することを考えると、最も効果を発揮するのは「30秒から10分程度の、無酸素運動に近い負荷を身体に与える競技」と考えればいいだろう。

例えば400m走などでは、大きな効果を発揮してくれるはずだ。またエビデンスこそないものの、中距離のスプリントを繰り返すサッカーなどにも適していると思われる。その反面、マラソンなど有酸素の持久型スポーツにはあまり適さないだろう。
ただし、吸収には個人差が。同じ量のβ-アラニンを摂取しても、体内のL-カルノシンの蓄積量には若干の個人差があるようだ。だが、β-アラニンを摂れば筋肉中にL-カルノシンは必ず蓄積され、摂らなければ減少していくことははっきりとわかっている。

後編では、DNSがお勧めする他のエルゴジェニックエイドとの組み合わせ、そして実際にβ-アラニンを摂取しているアスリートの声を紹介しよう。

ベータアラニン

【1食(3.3g)あたり】

エネルギー:13.2kcal、たんぱく質:3.2g、脂質:0g、炭水化物:0.1g、食塩相当量:0g、β-アラニン3.2g

詳しい情報・ご購入はこちらから DNS Online Shop

(後編を読む)